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2008年10月の記事

2008年10月29日 (水)

ICHI 

★★★★

 とにかく綾瀬はるかちゃんが可愛いね。前作の『僕の彼女はサイボーグ』で彼女を観て以来、その魅力にメロメロになってしまったが、今度は時代劇である。それも女座頭市。なに斬るかわかんないよ、見えないんだからさ」バシャッ!というセリフがなかなか決まっていたね。ぎこちない殺陣でも、おじさんは許しちゃうぞ。

           Ichi

 さて本家の座頭市は按摩であったが、はるかちゃんの役どころは、三味線を背負った離れ瞽女である。離れ瞽女とは、掟を破って男と関係を持ち、集団から追放された瞽女のことをいう。本作のICHIは、無理やりてごめにされたうえ、その男に裏切られて雪の中に放り出されてしまうのだが、この部分の展開は水上勉の『離れ瞽女おりん』のオマージュなのだろう。

 この映画の突っ込み所を拾っていたら切りがない。だがもともと『座頭市』そのものが荒唐無稽なお話なのだから、女座頭市が登場したところで何らおかしくはないと考えたい。それにこの女座頭市は、強いと言っても『あずみ』のような超達人ではなく、登場人物の中では三番目といった順位なのだ。そのあたりの控え目な設定が、逆に好感を持てるではないか。

 また過去を振り返るシーンの中で、本物の座頭市に剣術を習っているICHIを観たときには、思わず勝新の座頭市を思い出して涙ぐんでしまった。やはり勝新は凄かったなあ…。ここにも監督の勝新に対する熱い思い入れを感じずにはいられなかった。
 タイトルをローマ字にしたり、現代的な音楽を挿入したことにより、新感覚で爽やかな楽しい映画に仕上がっていたと思う。この作品を「女座頭市・ICHIの誕生編」として、このあと是非シリーズ化させて欲しいものである。 

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2008年10月26日 (日)

容疑者Xの献身

★★★★

 原作者は東野圭吾さんで、この作品で第134回(2005年下半期)直木賞を受賞しているが、本作での受賞というよりは、それまでの実績が評価されての受賞だと思う。そもそも本作は、探偵ガリレオシリーズ第3弾ということで、シリーズものが嫌いな僕には興味の湧かない作品であった。

           Yogi

 従って映画化されても観る気は起こらなかったのだが、ネットでの評判が異常に高いので、騙されたと思って映画館まで足を運んだわけである。それで余り期待せずに観たのが幸いしたのか、かなりポイントの高い作品に仕上がっていたように感じた。

 ことにある意味狂気の石神哲哉を演じた堤真一の鬼気迫る演技と、花岡靖子を演じた松雪泰子の存在感には、きっと誰もが痺れてしまうことだろう。また短時間だが、靖子の元夫である富樫慎二役である長塚圭史の憎々しげな風貌と演技にも翻弄されてしまった。この人間のクズのような男がいたからこそ、この悲劇が起こったのであり、この作品のスパイスとしても重要な役回りなのである。

  結局のところ極論すると、この三人でこの作品の大半を構築してしまったようなものである。チラシやクレジットでは、福山雅治と柴咲コウが主演の如く扱われているが、福山は単なる狂言回しであり、柴咲に至っては、原作でも登場していない人物であり、全く無用の長物或いは客寄せパンダ以外の何者でもない。

 この作品のテーマと完成度からすると、この二人に頼らなくとも十分に見応えのある作品に仕上がっていたと思うのだが、あえてダメを押して客寄せにこの二人を起用したいかにもTV局製作という臭いが堪らなく嫌味に感じたのは、決して僕だけではないはずである。この「臭さ」がなければ満点をつけても良かっただけに、非常に残念な気分で一杯である。
 もちろんストーリーとか、ラストのドンデン返しは凄いのだが、それ自体は映画というより原作の素晴らしさなので、映画の評価からは除外させてもらった。映画としての評価は、くどいようだがあくまでも、堤真一、松雪泰子、長塚圭史の演技と存在感に尽きると思う。

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通勤地獄 車内でのケータイ通話

 もうだいぶ前の話になってしまったが、ケータイ殺人事件というのがあった。それは確か、若い女性の車中ケータイ通話を不快に感じたおじさんの犯行だったよね。

 その後JRや私鉄などでは、車中でのケータイ通話禁止」を、毎日のように車内放送で繰り返している。そのお陰もあって、最近は「車内通話は悪」であるという常識が定着し、普通の人なら車内通話には良心の呵責を感じるようになった。

  Tawer

 もう一つの要因は、ケータイメールの普及にもあるよね。どちらかというとこちらのほうが、車内通話減少の立役者なのかもしれない。

 当初は女子高生と若い女性の専売特許だったが、今ではおじさんやおばさんも、チャカチャカとケータイメールに夢中である。

 ということで、かなり減少した車内通話だが、まだ時々大声で車内通話している超若い女性をみかける。横で聞いていると、「いま中野駅なの、あと5~6分で着くからね…」。「そんなのメールにしろよ!」と言いたいが、まあその程度の会話ならいいか。

 ところが、彼女はなかなかケータイを切らない。「だからさあ、それでね…」と、たわいのない話を延々と続けているのだ。

 あと5分もすれば逢えるじゃないの。そのあとゆっくり話をすればいいじゃないか。

 しかし彼女の話は、いっこうに終りそうもない。そうこうしているうちに、電車は次の駅に到着してしまった。「今着いたから、じゃ~あね」。と彼女はケータイを折りたたみながら、逃げるように電車を降りて行った。まあよくある光景だよね…。

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2008年10月25日 (土)

アキレスと亀

★★☆

 前作の『監督ばんざい』を観て、もう2度と北野武の映画は観ないと決意したのに、タイトルと共演の樋口可南子に惹かれて、またまた劇場に足を運んでしまった。どうして僕は、こうも意志薄弱なのだろうか。自己嫌悪、自己嫌悪…。
 『アキレスと亀』とは、古代ギリシャの哲学者ゼノンの考えたパラドックスで、いくら足の速いアキレスでも、先に出発した亀を追い越せないことを、屁理屈を用いて論証している。まさに北野がいくらもがいても、いつも同じ発想から、全く脱却出来ないことを論証しているようなものだ。

      Akiresu

 この作品は、主人公の画家の少年時代、青年時代、中年時代の三部構成になっている。少年時代編と青年時代編を観た限りでは、タケシもやっと人並みの映画を創れるようになったな、と少し嬉しくなりながら鑑賞していたのだが…。
 それなのに、タケシ自身が主人公になった中年編に突入した途端に、全てがぶち壊されてしまった。どうしてこの男は何十年も同じシナリオと演技しか出来ないのか。そして『残虐』という、かびの生えたシチュエーションしか頭にないのだろうか。

 この男の頭の中をかち割ってみれば、きっと暴力と自已愛と残虐非道さだけが渦巻いているに違いない。妻に寝ることも許さず労働を強いたり、絵を描くためにプロボクサーにボコボコに殴らせたり、挙句の果ては、娘に売春させた金で絵の具を買う。
 こんなのは、芸術家でも何でもない。ただ女を利用するだけのチンピラ暴力団員そのものではないか。また本人はギャグのつもりで挿入している小話シーンも、いつも同じパターンで退屈の極みだ。無理に笑いをねだっている落ちぶれ芸人のようで、ただただ苦笑するしかない。

 いずれにせよ、この男の作品は処女作『その男、凶暴につき』の一作で終っている。あとは全てが、その亜流に過ぎず、その主張するところもその演技ぶりも、単に自分自身を地のまま描いているだけじゃないの…。

 百歩譲って、監督としては優れた資質を持っていると譲歩したとしても、役者としては超三流以下である。頼むから、今後は監督だけに専念し、決して主役としてシャシャリ出ないで欲しい。出演したとしても、ヒチコックのように、チョイ役でちらりと顔を出す程度にして欲しいものである。
 せっかく頑張っていた子役や、麻生久美子、樋口可南子、それに中尾彬、大杉漣などの脇役陣に申し訳けないと思わないのだろうか。いつもながらのことだが、この男には愛というものが全く感じられない。まさに身勝手、自己中の権化のような男だね。ただそのことを一番良く判っているのは北野武本人かもしれない。だからこそこの映画を、苦悩する自分自身の鏡として創り上げたと考えられないだろうか。

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2008年10月19日 (日)

通勤地獄 振替乗車だけでいいのか

 もう遅れるのが常識になってしまった『酷電』、「飛び込み」に「車両故障」に「信号故障」といつも同じような理由が並ぶ。
 一体、一日中正常な運行をしたことなんてあるはずがないだろうな・・・
 どうして対策が立てられないのか、新日本7不思議の1つといっても過言ではない。

  Reelu

 そして大事故が勃発したときにだけ、お偉いさんが深々と頭を下げ、それなりの対策を打って辻褄を合わせている。
 もういい加減うんざりだ!もしこれが一般の会社なら、とっくの昔にユーザーに見放されて倒産しているだろう。『選択の余地がない』ユーザーだけが、いつもバカを観る仕組みになっているようだ。

 そしてただ『振替乗車券』を配ることしか思いつかないのだろうか。更にこの振替乗車券を貰うのに大行列が出来る。通路にただ立っているだけの駅員がゴロゴロいるのだから、せめてもう少し大勢の駅務員たちで、振替乗車券くらいは、さっさと配ってちょうだい!
 それにしても、またこの『振替乗車』というのも考えどころで、遠回わりして、かつ大混雑の私鉄などに乗り換えたため、返って時間がかかってしまう場合がある。

 死にもの狂いでギュウギュウ詰めの私鉄に乗り、大汗をかいて、やっと目的地に着いたと思ったら、止っていた酷電が普通に動いていた!・・・と言うような悔しい経験をした人も多いことだろう。
 どんな理由で、電車が止ったのか、そして解決するまでに最大何分かかり、最小何分で済むのか、また振替先の私鉄等の混雑度合位は、正確にアナウンスして貰いたいものである。

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2008年10月18日 (土)

最後の初恋

★★★☆

 共に訳ありで、家族と不仲な中年の男女が、海辺のペンションで運命的な出会いを果たす。女は二人の子供の母で、親友の経営するペンションの留守番をしている。男のほうは有名な医者で、初めて手術に失敗し、この町に住む患者の家族に会うためにやって来たのだ。

     Last

偶然にハリケーンが訪れ、海は大荒れに荒れる。季節外れの客である男と、留守を預かる女は、たった二人きりのペンションに閉じ込められてしまう。
 男と女は、一緒に食事をして酒を飲む。やがてそれぞれが身の上話をする。そして嵐が酷くなり、海に面するペンションは、激しい風雨に晒されることになる。…こうした状況が続けば、心傷の二人が結ばれない訳がない。絵に描いたような展開で、当然のように恋が始まる。

 こうした展開は、どことなく『マディソン郡の橋』を髣髴させられるのだが、以下のような大きな相違点もある。
 悲恋ではあるが、本作はドロドロとした重苦しい恋ではなく、お互いに人間性を高めてゆける明るい恋である
 女性はメリル・ストリーヴもダイアン・レインも、共に魅力的で演技力も素晴らしいのだが、本作のリチャード・ギアはラブコメの帝王であり、シリアスなラブストーリーには不向きである

 いずれにせよ、判りやすい作品であり、『マディソン郡の橋』のように名作にはなり難いが、心癒される楽しい映画であった。いっそのこと、ラブコメでハッピーエンド仕立てにしたほうが良かったかもしれないね。

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2008年10月16日 (木)

アイアンマン

★★★★

 実に面白い映画だった。あのパワードスーツを装着するシーンが、ものものしくてかっこいいじゃないか。また鉄腕アトムよろしく、手足からジェット噴射して空を飛ぶシーンも感動的である。
 主人公が大金持ちのボンボンという設定は、バットマンとそっくりであるが、大番頭の誠実さではバットマンのように恵まれてはいないのが悲劇ともいえるだろう。

           Ironman

 前半は主に戦地でのシーンが多く、復讐のためにパワードスーツを身に付けたアイアンマンが、ゲリラたちを一掃するシーンでは胸がスカッとしたものだ。いままでヒーローものといえば、大悪人や同じ能力を持った悪い超人との戦いが多く、戦地で戦かうことはなかったと思う。ここのところがこの映画に対して好感を持てた理由のひとつでもある。

 現実問題として、もし正義の超人が存在したら、テロリストや無法国家を退治してもらいたいからだ。そんなところに、この作品のシリアスな一面を発見したわけである。
 ただ後半になって、「あの男」が操縦するビックアイアンマンが登場したときは、かなり興ざめしてしまった。あれではまるで『卜ランスフォーマー』じゃないの。
 もともと荒唐無稽なことは承知のはずであっても、それなりのルールはあるはずである。せっかくそれまでは、大人向けに耐えられる展開だったのに、あれで一気にお子様ランチに格下げだね。

 エンディングクレジットのあとに、いきなりS・L・ジャクソンが登場して驚いたが、次回のミニ予告編だったんだね。主人公と秘書との関係も気になるし、次回作がとても楽しみになってきた。次回作では、くれぐれもお子様ランチにならないようにお願いしたいものである。

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2008年10月14日 (火)

通勤地獄 粋なおじさん

 俺はこれだけ足が長いのだぞ、と言わんばかりに大股を広げて、二人分の座席を占領している若者。前に人が立っているのも我感ぜずと、足を組んで座っている若者。
 もちろん若者だって、年寄りに席を譲る優しい若者もいる。別段若者の悪口を言うために書いている訳ではない。たまたまそうした若者が私の隣に座っていたのだ。そしてその若者の前にあるおじさんが立った。車内はそれほど混んではいなかったし、周囲にはいくらでも立つ場所があったのにである。

    Ueno_2

そのおじさんは角刈で、渋い紺色の着流しに草履を履いていた。まるで高倉健の世界じゃないか。

 それでもタヌキ寝入りの若者は、相変わらず足を大きく組んだままである。おじさんの足元をみると、あきらかに若者の靴先が着物の裾を汚しているではないか。若者は小柄なおじさんの二倍くらいある大男である。

 おじさんは無言だ。黙ったまま暫くはじっと若者を見下ろしていた。しかし若者は足をどけようとしない。それどころか、その足はさらに伸びて、おじさんの膝にぶつかっているじゃないか。

 とうとうおじさんが動いた。膝にぶつかっている若者の足を自分の足に絡め、ゆっくりと半円を描き、組まれた若者の足をはずしてしまったのだ。一言も発せず、怒った様子も見せず、堂々とそしてゆったりとしている。

 その途端に若者がはっとして、おじさんを睨みつけた。だがおじさんは微動だにせず、何もなかったかのように、相変わらず無言で若者を見つめている。

 すると若者は急に立ち上がり、「申し訳けありませんでした!」と、頭を下げておじさんに謝ったのだ。

 おじさんはニャッと笑い、小さく手を横に振ると、あとは知らんぷり。恐縮した若者は、小さく座り直してうつむいている。

 やった~!私は思わず快哉し、この着流しおじさんに「サインしてください」と叫びたくなってしまった。暫くして電車が次の駅で止まると、くだんのおじさんは、ゆっくりとした足どりで電車を降りていった。

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2008年10月13日 (月)

イントゥ・ザ・ワイルド

★★★★

 すべてを捨て去り、一人でアラスカまで旅をする青年を描くヒューマンドラマ。実話をアレンジした話であるが、この青年がなぜ自分採しの旅に出る必要があったのかを、時間を前後させながら克明に描いてゆく。

     Intowild

 それにしても、この青年の心は、余りにも繊細で純粋過ぎる。まるでガラス細工のようで美しくてもろい。おそらく、幼年期から不仲な両親を観て育ったことが、彼の心を閉ざし彼自身を別世界に誘ってしまったのだろう。
 青年は旅の中でいろいろな人に出会う。農場の主人、ヒッピ一の恋人、歌手を目指す流浪の少女、老いて孤独な革職人。青年はこれらの人々と触れ合うことで、少しずつ成長してゆくが、アラスカへの旅にはこだわり続ける。
 しかし大自然の中では、人間一人の力などたかが知れている。人は協力し合わなければ、長く生きてゆけない生物なのだ。大勢の人たちに接してゆくうち、青年の深く閉ざされた心も、ゆっくりと開き始める。
 だがそこに皮肉な運命が待ち構えていたのである。ラストは非常に辛く厳しい。だがそれが現実というものなのか…。ただ不思議と、暗く重い気分にはならない。大自然の映像とウェスタン調の音楽に心が癒されたせいだろうか、きっとそれがこの作品の素晴らしさなのだろう。

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2008年10月12日 (日)

デトロイト・メタル・シティー

★★★☆

 またまたマツケンがやってくれたね。マツケンこと松山ケンイチは、決してハンサムボーイじゃないけれど、『デスノート』以来人気沸騰で、最近は演技にも磨きがかかってきたじゃないの。彼みたいに芸達者でどんな役でもこなし、まあまあの容貌を持っている俳優を、昔風に言うと二枚目半っていうんだな。

           Dmc

 僕はまだ読んでいないが、この映画の原作は、若杉公徳という人のギャグマンガで、かなりエゲツないらしいね。映画のほうはそれほどグロくはなかったが、原作のコミックは香港で18禁になったらしい。良い悪いは別にして、一度原作を読んでおく必要もあるだろうな。

 さて映画のほうは、とにかく文句なしに笑えるし、宮崎美子扮するお母さんの懐の広い愛情に、思わずホロリ一滴の僕であった。来年はマツケン主演の『カムイ外伝』が上映されるようだが、白土三平ファンの僕としては、マツケンのカムイを早く観たくて観たくて待ちきれないのだ。
 ガンバレマツケン!変移抜刀霞斬りだ、飯網落しだ、十文字霞くずしだ!うりゃ~!なんてね。僕の心は本作よりも、早や『カムイ外伝』へ跳んでしまったのか…

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2008年10月11日 (土)

宮廷画家ゴヤは見た

★★★★

 舞台は19世紀前後の動乱のスペイン。贅沢三昧の宮廷や残虐傲慢な教会の内部事情を暴く、歴史サスペンスドラマで、ストーリーは早いテンポで展開してゆく。
 そのタイトルから想像すると、「ゴヤ」の半生とその絵画を描いた芸術的な映画なのかと錯覚してしまうだろう。だが画家ゴヤの役柄は、あくまでもキーパーソン的存在であり、主役はゴヤが描いた二つの肖像画のモデル二人だといえる。

     Goya

 その一人は、無実の罪で拷問を受け続けた、商家の美少女令嬢「イネス」である。またこの映画は、彼女の悲惨な半生を描いた悲恋物語ともいえるだろう。
 暗く重く心にのしかかってくる映画であり、イネスが全裸にされて拷問されるシーンでは、思わず胸が苦しくなってしまった。このあたりは、二度と観たくないシーンとして一生心に刻まれるだろう。
 それにしても、その風貌がキーラ・ナイトレイを髣髴させるナタリー・ポートマンの演技が凄いね。優雅な商家の令嬢、狂女、売春婦と見事に全く異なる三役?をこなしているのだから…。

 もう一人の主役は、自己中心的で快楽だけを求め、己の出世のために風見鶏的人生に徹する「神父ロレンソ」である。演じるのは、ハビエル・バルデムだが、いやらしさの中に滑稽さを交えた得意なキャラクターであり、独自の世界感を見事に表現していたと思う。

 さて絵画のほうは、ゴヤの代表作として知られる『裸のマハ』の絵は登場せず、陰湿で残酷な社会風刺を描いた恐ろしい作品ばかりがスクリーンに映し出されるのだ。しかしながら、版画の製作シーンと、エンディングクレジットでのゴヤの作品群は、かなり見応えがあったね。
 とにかく感動というより、とてつもない切なさが、深く心に染み込んでくる重く暗い作品であった。

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2008年10月10日 (金)

夢をかなえるゾウ

 自分を変えたいと思っているが、何一つ実行出来ないヘタレサラリーマンの主人公の前に、突然ゾウの姿をしたおかしな神様ガネーシャが現れる。この神様は大阪弁でまくしたて、あんみつをがんがん食べ、四六時中タバコを吸いまくり、ああ言えばこう言うといった具合に、主人公の弱みを次から次へと指摘してくるのだ。
 そして勝手に居候を決め込み、無断で人の金を使いまくる。そのたびに主人公は腹を立てるのだが、この神様に『成功の秘訣』を教わりたいというスケベ心から、いつも最後には言い負かされて言いなりになってしまう。

夢をかなえるゾウ Book 夢をかなえるゾウ

著者:水野敬也
販売元:飛鳥新社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 ただ単にこうした単純な話が繰り返され、最後に教訓を垂れるといった展開に終始する。いわば面白おかしく読み易い形にした「自己啓発書」なのだ。だからただ単純に面白いね・・・で終わってしまっては、くその役にも立たないつまらない本ということになってしまう。せっかくこの本を読んだのであれば、ガネーシャが残した教訓を、読者も納得したうえで実践してみればよい。

 その教訓の一部をまとめれば次の通りである。
1.靴を磨く
2.コンビニでお釣りを募金する
3.食事を腹八分におさえる
4.人が欲しがっているものを先取りする

 そしてこうした教訓が、30項目近く書かれている。そのほとんどが、いまさら感心することでもなく、他の自己啓発書に書かれていることのおさらいに過ぎない。ただこの本では、どうしてそうすれば成功するのかという理由を、ドラえもんとのび太の掛け合い漫才よろしく、ぶっちゃけて判りやすく楽しく書いているのだ。また、ではどうしてほとんどの人がその教訓を活かし切れないのか、その回答までも判りやすく用意しているのである。ここら辺りが、この本のユニークなところで、読書が苦手で勉強嫌いの若者達の心を掴み取り、140万部突破の大ベストセラーになったのであろう。

 さてこの本に登場するガネーシャというゾウの姿をした得体の知れない神様について、せっかくだからちょこっと知っておこうね。実はこのガネーシャは、ヒンドゥー教の神の一人であり、インドでは除災厄除・財運向上で信仰を集めているという。また智慧・学問の神でもあり、学生たちにも人気があるらしい。

 ではなぜゾウの姿をしているのか、伝説では父親のシヴァ神の怒りに触れて首を落とされ、代わりにゾウの頭をつけられたという。また片方の牙が折れているのは、やはり父シヴァ神の投げた斧を、牙で受け止めたために折れたのだそうである。
 さてこの本では、夢をかなえるためには、ガネーシャの教訓を実行するのみとして結んでいるが、本当に夢をかなえられるのか否か、一度チャレンジしてみたらいかが。確かにガネーシャの教訓を5年間以上続けて実行すれば、50%以上の可能性で夢をかなえられるかもしれない。あと残るのはタイミングと時の運であろう。

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2008年10月 5日 (日)

通勤地獄 マイカー送迎

 どこかの駅で、朝のラッシュ時に限って、駅周辺でのマイカー規制を行っていると聞いた。これは朝晩のマイカーによる送り迎えを締め出すことが目的のようだ。都市圏の全ての駅周辺でこうした規制を敷いて欲しいね。

  Car_2

 皆さんがバスで通ってくれると、バス会社が儲かり、バスが増発して便利になる。また、奥さん方も運転手をせずに済むし、事故も少なくなる。そして道路が空くので交通渋滞も緩和する。そのうえ石油資源の備蓄と環境保全にも貢献と、良いことずくめじゃないか。
 だから通勤・通学には是非バスを使おうね。まるでバス会社の回し者みたいで申し訳ないが、なぜ皆バス代をケチるのだろうか。
 それでも、どうしてもマイカー送迎でなければ嫌なんだというお方には、せめて最低限次のルールは守ってくれと言いたい。

1.長時間駅前に路駐するなよ。
2.わざわざ自分で運転して、駅で女房と運転を代わるのは、やめてもらえないかな
3.朝はともかく、深夜はケチケチしないでタクシーくらい使えよ
4.通学の送り迎えなんかするな!子供は甘やかさず、自転車で元気に通学するものだ
5.おいおい信号の手前で乗り降りするんじゃない!
6.狭い道路なのだから両側に路駐しないでくれ。せめてどちら側一方に統一するくらいの配慮が出来ないのかい

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2008年10月 4日 (土)

ウォンテッド

★★★☆

 主演は『ペネロピ』『つぐない』で、一躍スターダムにのし上がったジェームズ・マ力ヴォイ君。彼はイヤミな同僚に彼女を寝取られ、おデブな女性上司に毎日罵られながらも、会社を辞められずにいるヘタレサラリーマンだ。
 ところがある日、自分にはスーパーパワーを発揮出来る能力があるということを知らされる。それからは、今迄の生活がバカバカしくなり、上司を大声で怒鳴りつけ、同僚を殴り倒してさっさと会社を辞めてしまう。

      Wanted

 そして誘われるまま、殺人集団の一員となり訓練を受けるのだった。地獄の特訓が何日も続く中で、やっと彼は生来の能力に目覚めることになる。そしてついに曲がる弾丸さえも撃てるようになるのだ。
 このあたりまでの展開は、まさに『マトリックス』の世界であり、前半は荒唐無稽な中にも、一つの秩序が存在していた。ところが後半の展開には、かなり疑問を持たざるを得ないのだ。
 もちろんこの作品は、超アクションを楽しむ映画なので、細かいことで突っ込みを入れる気はサラサラない。それにしてもだ、「1000人を救うために1人を殺す」はずが、あの列車のシーンでは、「1人を殺すために1000人を殺す」ことになってしまう。
 この殺し屋集団を正当化するための唯一の寄りどころである「1000人を救うために1人を殺す」という掟が、いとも簡単に覆されてしまうのでは、この映画の存在そのものを絶ち切ってしまったようなものなのだ。
 この瞬間から、この映画はロバート・ロドリゲスの世界に浸ってしまったかのようでもあった。それにしても、この作品には、5つ位の映画のエッセンスが詰まっていて、オマージュというかパクリというのか、とにかく世界感が定まらないのだ。

           Wanted2

 最大の見所は、アンジーのカーチェイスシーンであり、アンジー抜きには成り立たない映画となっている。マ力ヴォイ君には悪いが、主役は完全に彼女に食われた感じだね。
 またラストのドンデン返しには驚いたが、かなり無理があり、これではある意味「夢落ち」と同じで、何でもありになってしまう。このあたりも気に入らないのだが、とにかくスピード感があり、面白いことだけは保証してもよい。

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2008年10月 1日 (水)

20世紀少年

★★★☆

 普通は映画を観てから原作を読む、というパターンが好ましいのだが、本作に限っては原作を先に読んだほうがよいだろう。というのも本作は登場人物が多彩で、過去と現在と未来を行ったり来たりし、ミステリーかと思えば実はファンタジーであったりと、原作自体もかなり難解だからである。

  20century_2

 どちらかと言えば、登場人物がそっくりだとか、よくもここまで完璧なSFX処理が可能だったものだとか・・・実写化の完成度合を確認し、一々頷くための作品といっても過言ではないだろう。
 少年時代のヤンボー・マンボーは、まるで原作のマンガから飛び出してきたようだし、あの巨大ロボも、そのまんま東?であった。また破壊されてゆく都市のCGも文句のつけようがないし、ストーリー展開も原作に忠実である。
 これは原作の映画化ではなく、まさに『原作の映像化』なのだ。この映画の脚本には、原作者の浦沢直樹がべったりだったこともその原因かもしれない。まあ、この現象を良しとするか否かは、各人の価値観と原作に対する思い入れの強さなどによって異なるだろう。
 私自身は、原作に忠実なことに嬉しい反面、何かもの足りない気分という中途半端な精神状態にある。いずれにしても今度はカンナが主演の続編が楽しみであり、続編も必ず映画館で観たいという気持ちには変わりないのだが…。

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