« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »

2008年9月の記事

2008年9月27日 (土)

おくりびと

★★★★☆

 本木雅弘扮するチェロの演奏家「小林大悟」は、楽団の解散に伴って、妻と一緒に古い実家のある山形に帰ってくる。そこで仕事を探していたところ、「旅のお手伝い」という広告につられて、仕事内容を良く知らないまま面接に向かう。
 結局、その会社での仕事内容は「納棺士」の補佐という職務だった。「旅のお手伝い」とは「旅立ちのお手伝い」の誤植だと誤魔化される。そして人のよい大悟は、断り切れず山崎努扮する社長に、無理やり入社を決められてしまうのだった。

          Okuribito1_2

 初仕事は自殺者の腐乱した遺体の始末。嘔吐しながらもなんとか遺体を片付けるが、初日から散々な目に遭ってしまう。この辺りまではコミカルな展開なのだが、大悟がだんだん納棺士の仕事に目覚めてゆくに従って、少しずつシリアスなタッチに変わってゆく。

           Okuribito2

 妻の美香役は、アイドルから大人になり切った広末涼子が、なかなか良い味を出していたね。また脇は、吉行和子や笹野高史などの芸達者で固められ、演出面においては文句のつけようがない。そして、心のふるさとである「山形」の落ちついた風景にも、きっと心が洗われることだろう。
 納棺士とは?この映画を観て初めて知った職業である。以前は遺族や葬儀屋が行っていた納棺までの死後処理を行う職人である。具体的には、死者の体を清め、死装束をまとわせ死化粧を施すのである。
 それにしてもモッくんの手裁きは見事だった。顔つきまでがりりしくなるから大したものだ。彼も役者としてかなり成長したよね。
 ちょっと気になったのが、納棺士に対する偏見である。山形の田舎者だけなら仕方ないが、都会育ちの妻までが別居するほど嫌がる理由が弱かったかな。しかしそのことが終盤の感動に繋がってゆくのだから、ここは一応納得しておくしかないだろう。
 とにかく終盤は涙が止まらない。ことにラストの収束は見事だった。本年度の邦画ベストワンといってもよいかもしれない。

↓クリックすると僕のランキングも判りますよ。

人気blogランキングへ

※スパム対策のため、TBとコメントはすぐに反映されない場合があります。

↓ブログ村とクル天↓もついでにクリックお願いします(^^♪

にほんブログ村 映画ブログへ

| | コメント (8) | トラックバック (35)

2008年9月23日 (火)

通勤地獄 スイカにご用心

   2038

 通勤定期の期限が8月末だったのだが、8月には心労が重なりかなり落ち込んでいたため、期限切れに全く気付かなかった。
 普通の定期券なら、9月1日に期限切れで定期券がはね返ってくるので、その場ですぐに気が付いて被害はなかった。ところが僕はスイカの定期券を使用していて、しかも1万円近くチャージが残っていた。

 それでチャージ金額がなくなる迄、期限切れにず~と気付かなかったのだ。その間約1万円の乗車賃が自動的に引き落とされていたことになる。
 みどりの窓口で、継続して定期券を購入するから差し引かれたチャージ分を戻してくれないかとお願いしたが、予想通り「それは出来ない」とあっさり断られた。仕方がないので気付いたときから新規に定期券を購入するしかなかった。この期限延長分は定年後に無理に使うしか方法がないんだね。とほほほ情けなや・・・。

↓クリックすると僕のランキングも判りますよ。

人気blogランキングへ

※スパム対策のため、TBとコメントはすぐに反映されない場合があります。

↓ブログ村とクル天↓もついでにクリックお願いします(^^♪

にほんブログ村 映画ブログへ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年9月 6日 (土)

ハンコック 

 ★★★☆

 飲んだくれで、気まぐれで、汚い言葉を使って悪人を退治する。しかもその行動が粗雑で乱暴、また勢い余って道路やビルを破壊してしまうのだ。だからといって、一応悪人を捕まえてくれるのだし、不老不死で無敵の体を持つ彼を逮捕出来る者もいない。

           Scan10371

 従って世間の彼に対する評判は酷いものであり、彼が登場するとブーイングの嵐となる。史上最低のスーパーヒーローと罵られ、どうでもよいと言わんばかりに、彼は今日もふてくされて悪人退治に向かうのだった。

 なにやらスーパーマンのパロディー版といった趣きの作品で、過去に藤子不二雄のマンガでも見かけたことがある。スーパーヒーローといえば、正義感が強く人類を愛し、自己犠牲もいとわない人物という固定概念を持ってしまうのだが、本作はそれをあざ笑うが如くに覆してしまう。

 ところが、踏み切り事故から救った広告マンに好意を持たれて、彼の人生は大きく転換することになる。そして広告マンは得意の宣伝テクニックで、彼の悪いイメージを払拭することに夢中になってしまうのだが…。

 なぜ自分が超人なのか、一体どこで生まれたのか、自分の存在理由は何なのか。全く記憶を失っているハンコックだが、後半になって同じ超人の存在が明らかになり、少しだけ秘密のベールが剥がされるのであった。

 しかし彼等が何者で、どこからやって来たのかは不明のまま明かされない。判ったのは、皮肉な運命と弱点だけである。初めはコミカルなスーパーヒーローものかと思っていたが、後半になって急に涙ぐましい展開が続く…。だからヒーローものとしてこの映画を観ていると、なかなかカタルシスが得られない。

 ラストの展開から推測すると、そのうち続編が創られるような気がする。そしてハンコックの正体も明らかにされるかもしれない。一番判りやすい種明かしは、宇宙人ということだが、それでは余りにも安易過ぎて、誰も納得しないだろうね。さあ、続編が一体どのような構成になるのかが非常に楽しみになってきたな。

↓クリックすると僕のランキングも判りますよ。

人気blogランキングへ

※スパム対策のため、TBとコメントはすぐに反映されない場合があります。

↓ブログ村とクル天↓もついでにクリックお願いします(^^♪

にほんブログ村 映画ブログへ

| | コメント (3) | トラックバック (39)

« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »