« ルイスと未来泥棒  | トップページ | カレンダーボーイ »

2008年6月 8日 (日)

アウェイ・フロム・ハー 君を想う

★★★☆

 年のせいか、もの忘れが酷い。アルツハイマーではないかと、夫の反対を押し切って、自らさっさと施設に入ってしまう妻。1ヵ月間の面会禁止期間が解かれたあと、夫は胸をときめかせて、妻に逢うために施設を訪れるのだが…。
 ところが、彼がそこで目にしたのは、施設内にいる重病患者に恋をしている妻の姿だった。しかも彼女の記憶からは、すでに夫に関することが全て消失していたのである。
 夫は、怒りと悲しみと苛立ちを胸に秘めながら、それでもいつかは自分のことを思い出してくれるだろうと、毎日妻のもとに通う。だが妻と男との恋は激しくなるばかりで、一向に夫のことを思い出す気配がない。

     Scan10364_2

 ところがある日、男が突然退所することになり、妻と男は泣きながら別れることになる。失意に明け暮れる妻は、なにもする気が起こらなくなり、病状は更に悪化してゆくのだった。たまりかねた夫は、妻が恋している男を施設に戻そうと、男の女房に逢いに行く…。

 初めのうちは、アルツハイマーに悩む夫婦のあり方を描いた、カナダ版『明日の記憶』なのかと思っていた。ところが終盤に近づくにつれ、この作品はヒューマンドラマではなく、ミステリーなのではないかという思いが強くなるのだ。
 そしていきなり、ラストのドンデン返しと皮肉な結末・・・やはり思った通りだった。ネタバレになるので、細かい解説はしないが、ミステリーというより、ある意味ホラーと言ってもよいだろう。
 男にとっては軽い気持ちの浮気も、女にとっては一生涯許せない重大な罪なのだ。世の男性諸君、身に覚えのある人は、くれぐれも用心するように!。
 それにしても、結果としてもて遊ばれた「あの夫妻」には、どう言い訳するんだろう…。この先の成行きも十分に怖いよね。

↓クリックすると僕のランキングも判りますよ。

人気blogランキングへ

※スパム対策のため、TBとコメントはすぐに反映されない場合があります。

↓ブログ村とクル天↓もついでにクリックお願いします(^^♪

にほんブログ村 映画ブログへ

|

« ルイスと未来泥棒  | トップページ | カレンダーボーイ »

コメント

こんにちは。

でしょう、でしょう。
これはミステリー。
そしてある意味、ホラー。
普通のヒューマンドラマに収まっていないところが
さすが、サラ・ポーリー。
アトム・エゴヤンのお弟子さんです。

投稿: えい | 2008年6月 8日 (日) 12時34分

えいさん、コメントありがとう
そうですね。おしゃる通り若い人には、徐々に発病するタイプの映画の方が入り込みやすいかもしれませんね。
同世代の老人だと、自分もそろそろと思っているから、発病までの経緯がなくても感情移入が出来る。
結局その差だけだと思います。
それにしてもこの映画を創った女性監督が、若干29歳とは驚きですね。若いのに、よく年寄りの気持ちを描けるものだと感心しました。
だからというわけではないけれど、ありきたりのヒューマンラブストーリーではなく、ミステリアスな展開にしたのかもしれませんね。

投稿: ケント | 2008年6月 8日 (日) 18時11分

コメントありがとうございました。ありますよね、相性が合わないブログって。
最近思うんですけど、ジェシカ・ビールってなんとなく若いときのジュリー・クリスティに似てるかなと思います。

投稿: 佐藤秀 | 2008年6月12日 (木) 22時32分

こんにちは、ご無沙汰つづきです。
この映画は、地方の内では7月上旬上映です。
えっ、内容がミステリー作品なんですか?・・・私も「明日の記憶」か「いつか眠りにつく前に」を想像してたのに(残念)
でも、楽しみにしてたので、絶対に見に行きます。
では、では、応援ポチ押して、それではまた来ます。

投稿: パピのママ | 2008年6月13日 (金) 17時02分

パピのママ さんこんにちは
地方では7月上旬上映なのですか。
テアトル系の映画には、そういうの多いですよね。
期待する内容とは多少異なりますが、夫婦の愛を描いている点は変わりませんよ。
ただ本作では、少し皮肉ぽいのかな・・・
応援ポチありがとう。こちらからも応援ポチしますね。

投稿: ケント | 2008年6月14日 (土) 18時25分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/21640/21491842

この記事へのトラックバック一覧です: アウェイ・フロム・ハー 君を想う:

» 『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』 [ラムの大通り]
※カンの鋭い人は注意。※映画の核に触れる部分もあります。 鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。 (原題:Away from Her) 「映画ってときどき、思ってもいない出会いがあるものだけど、 この作品もその一つだね」 ----えっ、そうニャの。 こういうアルツハイマーを扱ったようなお話は、 えいは、タイプじゃニャいと思ってた。 「うん。そのとおりだね。 たとえば まず老齢の人を描いた映画が苦手。 最近では『いつか眠りにつく前に』とかも…」 ----でも、気に入っ... [続きを読む]

受信: 2008年6月 8日 (日) 12時35分

» 『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』 [かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY ]
雪は悲しみを覆い隠してくれるのだろうか。 結婚して44年になるグラントとフィオーナは平穏に暮らしていたが・・・。1979年生まれの女優サラ・ポーリーが、長編第一作目の監督作品に、結婚して44年になる夫婦のドラマを選んだというから驚いた。そして、他の作品で先に共演したジュリー・クリスティに白羽の矢を立ててこの物語は紡がれ、見事にその主演女優に映画賞受賞の快挙をもたらしたのだから大したものだよね。少女時代から優れた個性派監督と組んで映画の仕事をしたきただけのことはあるその鋭い嗅覚が見事。鬼才監督ア... [続きを読む]

受信: 2008年6月10日 (火) 23時57分

» アウェイ・フロム・ハー 君を想う [佐藤秀の徒然\{?。?}/ワカリマシェン]
公式サイト。アリス・マンロー原作、サラ・ポーリー監督、ジュリー・クリスティ、ゴードン・ビンセント、オリンピア・デュカキス、マイケル・マーフィー。「華氏451」「ドクトル・ジバゴ」のジュリー・クリスティー主演。もう60歳代後半なのに、あのターコワイズブルーの瞳は...... [続きを読む]

受信: 2008年6月11日 (水) 22時33分

» 【明日の記憶】についてブログや通販での検索結果から見ると… [気になるワードを詳しく検索!]
明日の記憶 をサーチエンジンで検索しマッシュアップした情報を集めてみると… [続きを読む]

受信: 2008年6月13日 (金) 13時45分

» *アウェイ・フロム・ハー君を想う* [Cartouche]
{{{   ***STORY***                2006年  カナダ フィオーナとグラントは結婚して44年。かつて大学教授時代には教え子との浮気でフィオーナを苦しめたグラントだったが、結局は妻のもとに帰り、今は仲睦まじく湖畔の家で暮らしていた。ところが、フィオーナにアルツハイマー型認知症の症状が現れ始め、彼女は自ら介護施設への入所を決める。面会に訪れたグラントはフィオーナが自分を認識できず、車椅子の男性オーブリーと親密に過ごす姿を目の当たりにする。   goo より}}} ..... [続きを読む]

受信: 2008年6月14日 (土) 11時56分

» 『Away From Her』アウェイ・フロム・ハー 君を想う [キマグレなヒトリゴト]
公開前なので控え目に~。 雪道を行くスキーの音が静かに聞こえる世界でした。 ぽちっとプリーズ。 Away from Her テクノラティプロフィール [続きを読む]

受信: 2008年6月14日 (土) 12時21分

» 『アウェイ・フロム・ハー君を想う』を観たぞ〜! [おきらく楽天 映画生活]
『アウェイ・フロム・ハー君を想う』を観ました認知症という悲劇に直面した老夫婦の心の葛藤と深い愛を静かに見つめる感動ヒューマン・ドラマです>>『アウェイ・フロム・ハー君を想う』関連原題:AWAYFROMHERジャンル:ドラマ上映時間:110分製作国:2006年・カナダ監督:...... [続きを読む]

受信: 2008年6月15日 (日) 00時29分

« ルイスと未来泥棒  | トップページ | カレンダーボーイ »