15秒
僅か15秒の時間の遅れにより、鉄道、CATV、工場の機械に異変が起こり、2名が死亡してしまうことになる。ところがこの時間の遅れは、人為的に引き起こされたものであった。
まるで神のように、時間を動かすことが出来る人間が存在するのか。完全時計とは一体何なのか。あたかもタイムマシーンのような装置を想像させる序盤の展開。
だが結局は、かったるい小説だった。鉄道員の実態に鋭いメスを入れたまでは良かったのだが、それ以上のストーリーがなさ過ぎる。
だから小説を読んでいる気がしない。鉄道と無線マニアの解説書を読んでいる気分なのだ。
文節が極端に短い文章が、それに拍車をかけるようでもあった。アイデアは悪くないのだが、遺憾せん小説になっていないのが悔やまれる。
だから、ミステリーであリながら、全くドキドキすることもなく、高揚感も味わないままラストを迎えてしまった。一体この小説で何を描きたかったのか、何を主張したかったのかが、よく見えてこない作品だったな。
↓クリックすると僕のランキングも判りますよ。
※スパム対策のため、TBとコメントはすぐに反映されない場合があります。
↓ブログ村とクル天↓もついでにクリックお願いします(^^♪
| 固定リンク | 0
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 龍は眠る(2023.12.06)
- 夢工場ラムレス(2023.12.02)
- スリープ(2023.11.19)
- イニシエーション・ラブ(2023.11.12)
- リピート(2023.11.09)
コメント