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2008年4月 6日 (日)

6時間後に君は死ぬ

 オムニバスの中編集で、タイトル作品のほか『時の魔法使い』、『恋をしてはいけない日』、『ドールハウスのダンサー』、『3時間後に君は死ぬ』の5作を収録している。

6時間後に君は死ぬ  /高野和明/著 [本] 6時間後に君は死ぬ /高野和明/著 [本]
販売元:セブンアンドワイ ヤフー店
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 『3時間に君は死ぬ』は、タイトルの『6時間後に君は死ぬ』の続編で、5年前に出逢った山葉圭史と原田美緒が再会を果たす。そして3時間後に起こる大惨事を食い止めようと、ハラハラドキドキの探索を行うのだ。続編でありながらも、『6時間後に君は死ぬ』よりずっと面白い。

 『時の魔法使い』と『恋をしてはいけない日』は、まるで梶尾真治の描く時間テーマラブファンタジーを髣髴させられる。きっと著者も梶尾真治のファンなのだろう。
 一番良かったのが、『ドールハウスのダンサー』で、現実を人形に置き換えたかのような魔可不思議な世界に惹き込まれてしまった。
 主役というわけではないが、全編を通じて登場するのが、ビジョンという予知能力を持つ山葉圭史であり、この中編小説のアテンダーでもある。『13階段』を書いた高野和明とは全く別人のような話の展開に、著者の貪欲さと懐の広さを感じてしまった。

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コメント

masakoさんコメントありがとう
『3時間後に僕は死ぬ』は、確かにドキドキしました。高野和明氏は、いろいろなポケットを持っている人なんですね。

投稿: ケント | 2008年4月 6日 (日) 16時02分

『ドールハウスのダンサー』、よかったですよね。こうやって知らないところで見守られているのってなんか素敵だな、と思いました。
『3時間後に僕は死ぬ』はドキドキハラハラで展開がすごく気になって一気に読んでしまいました。
確かに13階段とは違った感じで、これはこれでいい面白かったと思います。

投稿: masako | 2008年4月 6日 (日) 14時57分

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