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2008年3月23日 (日)

人のセックスを笑うな

★★★☆

 この妙なタイトルのせいか、今最も旬な松山ケンイチ主演のせいか、3ヵ月近いロングランにも拘わらず、ここシネセゾン渋谷は連日超満員。
 もうそろそろ大丈夫だろうと考えたものの、1ヵ月前に入場出来ず悔しい思いをしたので、用心のため会社を休んで平日の昼に渋谷まで足を運んだ。それでも劇場の半数は埋まっていたから、この映画の人気は異常ともいえる。

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 なんのことはない、大学生が同級生の女の子の気持ちを無視して、年上の女教師との禁断の恋にのめり込んでゆくという、よくあるストーリーである。
 お話は単純なのだが、従来の展開と一味も二味も異なるのは、登場人物の個性が斬新でユニークだからだろう。松山ケンイチに関しては、誰もが知る通りだが、年上の女教師を演じた永作博美の変人ぶりがこの映画の焦点であろう。また彼女の夫役を演じたあがた森魚のオトボケぶりに、なにか大人のしぶとさを感じてしまうのだ。

 最近、大人たちが若者たちに翻弄されて、一緒に失楽園を目指してしまう作品が多い。ところが、この作品では大人たちは悠然としている。決して若者たちのペースにはまらず、己が道を自由に突き進む、したたかさを失わないのだ。
 そして悩み傷つくのは若者ばかり。ことに喫茶室での蒼井優と永作博美の掛け合いが面白い。どちらが若者なのかわからない、永作博美の傍若無人ぶりには舌を巻く。
 もったり感の漂う撮影方法。道路でのシーン、廊下のシーン、そして風景などがゆったりと長回しで流れる。ちょっと薄暗くてピンボケしている映像は少し観辛いが、この映画の雰囲気にはピッタシかもしれない。
 さて、この映画の中で何度か風船が登場するのだが、なにか意味があるのだろうか。

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

こべにさん、コメントありがとう
二度も観たのですか?
たぶん二度目は違った感じだったでしょうね。
猪熊さん、結構女性に人気ありますね。やっぱり優しいからかな。

投稿: ケント | 2008年4月11日 (金) 14時21分

こんばんは!ケントさん♪
コメントありがとうございました。

ファンでもナイのに二度も鑑賞してしまいました
が、松ケンファンなら何度でも観たくなっちゃう
作品のような気がします。
リピーターさんも多いのかな?!と思いました。
ワタシは猪熊さんがスキでしたけど・・・。

投稿: こべに | 2008年4月10日 (木) 23時17分

tessさんありがとう
いつもブログを見ていただいて嬉しいな。
tessさん、いろいろ忙しそうですね。
この映画のタイトルは、エッチ系のようですが、そんな感じは全くなかったですね。
アメリカだと邦画を観ることはなかなか出来ないのでしょう?アマゾンでDVDを買うしかないのでしょうね。
応援ぽちぽちもありがとう(^^♪

投稿: ケント | 2008年3月25日 (火) 22時44分

ケントさん、こんにちわ♪
旅行から帰ってきたら
こちらはすっかり桜が満開でしたよ(^^)
日本も桜の季節ですね♪
ケントさんのブログは毎日お邪魔しているのですが、
何だか落ち着かない日々で、なかなかコメントできなくてすみません。
この映画のことは知りませんでした
3ヶ月もロングランしている人気の映画なんですね☆
”笑うな”。。。ってヘンなタイトルですけれど・・・
笑ったことなんてないですけどね?(笑)
なかなか邦画を観るチャンスがないのですが、
観たいリストに加えておくことにします♪
また来ますネ(^^)ノ
応援ぽちぽち

投稿: tess | 2008年3月25日 (火) 06時41分

真紅さんコメントありがとう
大阪でも大ヒットですか。僕はタイトルとマツケン人気のような気がしますね。
まだTB出来ませんか。
こちらからは出来るのですがね・・・。
真紅さんも原作支持派なのですね。
評判がいいので、いちど読んでみたいと思います。


hitoさんもそう感じましたか。
大人達のしたたかさが妙に新鮮に感じました。
とかくこんなテーマだと切なくなる展開が多いものですが、この映画には少なくとも大人たちには全くそれがなく、結局傷心のまま立ち直れないのは、マツケンだけという構図。それがなんともチグハグなのですが、そこがユニークともいえる。好き嫌いの分かれるところでしょうね。

投稿: ケント | 2008年3月24日 (月) 21時02分

あんさんこんばんは
そうですね。東京では二館のみの上映だったと思います。もちろん、シネコンでやるには一般受けし難い作品なので仕方ないのですが、せめて東京で5館くらいの上映にして欲しいですね。あんさんは、原作読んだようですね。原作の方が良いという人も多いですよ。

投稿: ケント | 2008年3月24日 (月) 20時42分

TBありがとうございます。

ケントさんのおっしゃるように、大人が振り回されず堂々としているのがとても気持ちいいですよね~

もっと切なさ感たっぷりの映画なのかと思っていたら、随所に笑いもあり、意外にサッパリとしていました。

永作さんも蒼井優ちゃんも松山くんもみんな個性的で素敵でしたね。

投稿: hito | 2008年3月24日 (月) 10時04分

ケントさま、こんにちは。
この映画ロングランで、凄い人気ですね。大阪でもまだ上映しています。
やはり、口コミでしょうか? それとも松ケン人気かな。
大人なユリが確信犯的に小悪魔で、翻弄されるみるめがなんともリアルでした。
原作もオススメですよ。
TBができないのでURLに入れておきました。ではでは!

投稿: 真紅 | 2008年3月24日 (月) 09時35分

連日超満員なのですか?スゴイですね。
上映館が少ないせいか、観に来る人は誰かのファンなんでしょうかね。

私は、映画より原作のほうが好きだった少数派です...。
キャスティングは、好きでした(少しフォロー)
あ、失礼しました。

投稿: あん | 2008年3月23日 (日) 23時38分

masakoさん、コメントありがとう
だいぶこの映画がお気に入りのようですね。
確かにおっしゃる通り「同級生の女の子を裏切って」はいい過ぎでした。「同級生の女の子の気持ちを無視して」に表現を変えてみました。(^_^.)


ノラネコさんこんばんは
おっしゃる通り、役者が良くなければつまらない映画になっていたかもしれませんね。
風船は、ゆりちゃんでしたか。なるほどね。

投稿: ケント | 2008年3月23日 (日) 22時06分

こんばんは。
ちょっと懐かしい感じがして、結構好きなタイプの映画です。
やっぱり役者たちが良いですね。
風船は、やっぱりフワフワフラフラのみるめ君?見方によってはゆりちゃんにも見えなくは無いですが。

投稿: ノラネコ | 2008年3月23日 (日) 21時24分

こんばんは。
TBありがとうございました。
まだそんなに人が入ってましたか。上映してる映画館が少ないというのもあるとは思いますが、人気ですね。
私はこの映画、すごく気に入りました。DVD出たら買っちゃいそうです。
ケントさんが言う「同級生の女の子を裏切って」というのは私はそうは思いませんでした。えんちゃんは勝手に片思いしていただけなのかな、と。そしてえんちゃんの気持ちに気づいていないみるめが、ゆりに恋しただけかな、と。

投稿: masako | 2008年3月23日 (日) 20時04分

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