機械たちの時間
映画は断然ハードSFに限るが、小説はどちらかと言えば、ソフトタッチのファンタジーのほうが好きである。しかしたまには、ハード系のSF小説も悪くはないね。
本作はタイトルからしてガチガチのハードSFのように感じるが、同じハードでもハードボイルドタッチに仕上げられているので読み易かった。
未来の火星からやってきた主人公の邑谷武は、脳に組み込まれたTIPによって戦闘モードに変身すると、まるでターミネーターだ。そして敵の無期生命体マグザットは、マトリクッスに登場するイカ野郎のセンティネルを髣髴させられる。
また本作では、時間軸を行ったり来たりするのだが、機械の未来は人間の過去であり、人間の未来は機械の過去だという発想がユニークである。だからこそ、著者が渇望した「未来に原因のあるSF」が完成したのであろう。
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コメント
alice-roomさんコメントありがとう
神林氏の小説よく読んでいますね。
確かに彼の小説は古臭さはなく新鮮な臭いがしますよね。
これからもよろしくお願いします
投稿: ケント | 2008年1月12日 (土) 19時46分
TBどうも有り難うございました。
いろんな意味で読み応えのある作品でした。結構、神林氏の作品は好きなので、ほとんど読んでいるかもしれませんが、いつも新鮮な感じを受けます。
投稿: alice-room | 2008年1月11日 (金) 21時45分