茶々
★★★
NHK大河ドラマの総集編を観ているような映画だった。淀君の波乱万丈な生涯を、2時間のドラマに圧縮するのだから無理が出る。
中盤までの見所は、豪華絢爛なセットとCGの戦国絵巻物だけ・・・。そして切り貼りしたような展開に眠くなってしまった。
いっそ聚楽第で秀吉と会うまでの話は、省略しても良かったかもしれない。誰でも知っている歴史を、真面目に挿入し過ぎた感があるね。
それでも終盤に近づくにつれて、だんだんスクリーンに心が惹き込まれてくるのだ。ことに落城寸前の大坂城で、成長した干姫と実母の小督との会見シーンには胸が熱くなってしまった。
これまで淀君は、わがままな悪女としてのイメージが強かったが、本作では戦乱の世に咲いた、当代稀な女傑として描かれている。主演は元宝塚で男役をしていた和央ようか。秀吉に渡部篤郎、家康に中村獅童を揃えた異色のメンバーである。
ただ和央ようかの顔はやはり男役向であり、秀吉がメロメロになったほどの色香は感じられない。だが一方で男以上に強い女を演じるという矛盾の人物だから、仕方がないのだろうか・・・。
それから、あの子役は和央ようかにそっくりだったな。ことに「人を刺すような目付き」は、そのまま和央ようかにも引き継がれたよね。きっとあの目こそが、『茶々』そのものなのかもしれない。
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井上靖の「淀どの日記」を元に作成。
監督は橋本一。
渡部篤郎の表情豊かな秀吉。
対称的にクールな表情の和央ようか。
勝ち気そうな眼差し、
宝塚の男役だっただけあって颯爽とした風情。
中村獅童、寺島しのぶの存在感。
戦国の世、時代に翻弄された女達、
あまり深く掘り下げるのではなく
歴史にはあまり則さないで
きれい事に描かれているようでした。
やっぱり和央ようかが主人公だけあって
宝塚のお芝居を見ているようでした。
茶々の子役、
和央ようかにそっくりで
いつ入れ替わっ... [続きを読む]
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» 『茶々 天涯の貴妃(おんな)』2007・12・24に観ました [映画と秋葉原と日記]
『茶々 天涯の貴妃(おんな)』
公式HPはこちら
←クリック
●あらすじ
巨大なお城の周りの武家屋敷は全て火の海。その様子を天守閣から見ていた女が居た。
彼女は織田信長の妹、お市の方と小谷城の城主、浅井長政との間に生まれた三姉妹(茶々、はつ、小督)の... [続きを読む]
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■感想
期待していなかった分面白かった。
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★★★★☆☆☆ そこそこ
■あらすじ
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■コメント
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そしてタイミングよく上映される映画だったから、という理由だけで「茶々 天涯の貴妃(おんな)」を観ました。
( → 公式サイト
)
出演:和央ようか、寺島しのぶ、高島礼子、余貴美子、原田美枝子、中村獅童... [続きを読む]
受信: 2008年1月20日 (日) 14時08分
コメント
はらやんさんコメントありがとう
和央さんの顔は、男好きする顔ではなく、女好きする顔なのかも・・(^_^;)
ほんとに子役の子も和央さんが演じているのかと錯覚したくらいです。
投稿: ケント | 2008年1月 4日 (金) 23時58分
ケントさん、こんばんは!
和央さんは凛としていましたが(武者姿はカッコ良かった)、やはり男役っぽかったですね。
まだ女性役は慣れないのかな。
それにしても子役の子はそっくりでしたねー。
投稿: はらやん | 2008年1月 3日 (木) 22時30分
突然で申しわけありません。現在2007年の映画ベストテンを選ぶ企画「日本インターネット映画大賞」を開催中です。投票にご参加いただくようよろしくお願いいたします。なお、日本インターネット映画大賞のURLはhttp://www.movieawards.jp/です。
投稿: 日本インターネット映画大賞 | 2007年12月29日 (土) 02時14分