アイ・アム・レジェンド
★★★☆
世界中が正体不明のウィルスに冒され、66億人があっという間に絶滅する。だがそのウィルス発生地のニューヨークで、ウィル・スミス扮する主人公ネビル博士と、愛犬サムだけが奇跡的に生き残っていた。
ネビルは特殊免疫を持ち、今もなお1人虚しく免疫の研究を続ける。そしてサムと一緒に狩りをしたり、DVDレンタル屋を覗いて見たりと、寂しく虚しい生活をしているのだった。
それにしても、誰もいない荒れ果てたニューヨークの描写は凄すぎる。実写なのか、セットなのか、はたまたCGなのか全く区別がつかない。
もし自分がこんなふうに、一人ぼっちで取り残されたらどうするのだろうか。そんなことをぼんやり考えながら、スクリーンを追ってゆくのも楽しかったのだが・・・。
日が暮れると状況が一変する。ネビルは、あわてて家に帰り、窓のシャッターを降ろすのだ。夜になると、ウィルスに冒されて凶暴になった「ダーク・シーカーズ」というゾンビと吸血鬼の合いの子のような怪物が徘徊するからなのだ。
このダーク・シーカーズと遭遇するまでは、『渚にて』を髣髴させられるようなSF映画だった。ところがダーク・シーカーズ出現後は、急に『バイオハザード』風味のホラー映画になってしまうのだ。ロンドンを舞台にした『28日後』ともダブルかな・・・。
それとダーク・シーカーズのボスが、かなりしつこい。自分の女をさらわれて怒り狂ったのだと思うが、余りにも頭が良くて素早くて強過ぎるのである。なんとなく今度は『猿の惑星』を思い出してしまった。
そして終盤に突然登場する二人の人間。スクリーンの中で、ネビルがパニックになって戸惑っていたが、観ているこちらも夢の続きなのかと目を疑った。なぜ「か弱い彼ら」が生き抜いたのかは藪の中。
このあたりからラストまでが早い。最後になってまとまりがなく、不自然でなにか物足りない。それにしても、ラストはタイトルの意味を、無理やりこじつけたような気がしてならない。中盤までほぼ満点の出来だっただけに、非常に残念であった。
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