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2007年10月の記事

2007年10月28日 (日)

ストレンヂア

★★★☆

 平安時代か鎌倉時代か、しかし鉄砲があるところをみると、もっとあとの時代なのか。余り時代考証にはこだわりがなさそうだが、とにかく戦乱の時代劇というところか。
 はじめ少年仔太郎は、もしかして女の子ではと思った。だが入浴シーンで、男の子であることが判りホットしたよね。そうでないと『どろろ』になってしまうものね。

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 絵はかなり刺々しいが、時代劇の雰囲気はよく出ていた。また音楽が寂獏感を誘う。子供には少し判り辛い内容だが、バリバリの成人男性向けアニメなのだ。
 突っ込みどころは多いが、アニメと割り切れるので、目クジラを立てる必要もないだろう。またアクションシーンの躍動感は凄いが、ドンと胸を打つような感動シーンがないのが残念である。
 当初、明国人の謎の行動に興味を惹かれたが、結局のところ、テーマに深みと広がりがなく、「一番強いのは俺だ」というプロレス的発想しか見えなかった。アクション映画と割り切れば、それでも十分満足出来るのだが、それなら「羅狼以外の手練たち」の個性を、もっと鋭く描いてもよかったね。欲をいえば、もう少し恋愛的な要素も欲しかったよな。
 この映画、上映館が少ない割には、観客が少な過ぎるよ。興行的には大失敗かもしれない。格闘オタクの成人男性だけにターゲットを絞ったことや、時代劇らしからぬタイトルにも問題はあるだろう。
 

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2007年10月24日 (水)

へアスプレー

★★★★

 主人公はデブでチビだが、キュートで元気一杯の女子高生だ。オープニングは、彼女が登校するシーンで始るが、これが実に素晴らしい。
 踊りながら、ハチ切れんばかりに彼女は絶唱する。あの『サウンド・オブ・ミュージック』のオマージュだろうか。もうこのオープニングだけでメロメロになってしまった。

     Scan10268

 ストーリーは単純明快で剛球一直線。主人公が人気テレビ番組に出場するまでを描く、甘口アメリカンドリーム仕立てだ。
 とにかくほとんど苦悩も挫折もない。全てのエネルギーが前向きパワーに変換されて、歌とダンスにガンガン注入されるのだ。
 この凄い娘トレーシーを演じるのは、1000人のオーディションから選ばれた新人だという。おっとろしいね。一気にアカデミー主演女優賞をむしり取りそうな勢いを感じた。
 またトレーシーの母親役が、何とあの『サタデー・ナイト・フィーバー』のジョン・トラヴォルタなのだから、ぶったまげてしまう。特殊メイクとはいえ、あの女性的なたたずまいは見事としか言いようがない。本物の女性よりずっと女らしくチャーミングなのだ。
 また黒人たちのパフォーマンスもいいね。ことにあの女の子のハイスピードでケレン味のない動きは、未来のアメリカを示唆するに十分だった。
 ちょっと文句を言えば、ストーリーが単調過ぎて、途中少し中だるみしたことかな。ラストシーンはミュージカルの王道、思わず立ち上がって拍手をしたくなってしまった。

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2007年10月21日 (日)

大帝の剣

★★★☆

 SFと時代劇と忍者ものがミックスした、荒唐無稽なオバ力映画である。原作はあの『陰陽師』の夢枕獏だというが、まだ未読なので、原作者の真意が全く判らない状態でこの映画を観た。
 とにかくストーリーがハチャメチャで、余りにもバカバカしいためか、ネットでの評判はすこぶる悪い。確かにおバカ丸だしのハッタリ映画ではあるが、痛快で面白いから許してあげようじゃないか。

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 それにしても、こうしたスケールの大きいおバ力な娯楽映画には、阿部寛はピッタシカンカンだ。まさに彼以外に、この映画の主役をこなせる俳優はいないだろうね。
 またヒロインのハセキョーは、大根かもしれないが、とてもキュートで可愛いじゃない。彼女の演技については非難ゴウゴウだが、可愛いから許してあげようね。
 風呂場での阿部寛と杉本彩の対決は、湯気でよく見えなかったのがやゝ不満。しかしはっきり写す訳にもいかないし、お子様も観ているしさ、あれが限界かもしれないな。
 ところで、ハセキョーが小石を噛んで、飛び道具にするシーンは面白かったよね。しかしそれ以外のシーンではどうして弱いのか、もっと強いほうが面白かったのに。
 この映画、前半は何が飛び出すのか判らない面白さに、ワクワクさせられたのだが、その後ストーリーに発展性がないのが辛かったね。あと阿部寛がどうやって復活したのかよく判らないし、ラストシーンも意味不明なのがかなり残念だった。
 企画的には超面白い映画だと思うので、もう少しヒネリと予算を加えていたら、きっと大好評だったのではないだろうか。実に惜しいよね。

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2007年10月14日 (日)

ロッキー・ザ・ファイナル

★★★☆

 決して悪い出来ではないのだが、ネットの高評価につられて観ると、多少期待外れになるだろう。
 今回はアクション映画というより、「かなり臭いヒューマンドラマ」といった趣きがある。シルベスター・スタローンが若者達に贈る「メッセージ映画」と言い換えてもよいだろう。

ロッキー・ザ・ファイナル (特別編) DVD ロッキー・ザ・ファイナル (特別編)

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 父のいない貧しい不良青年、自信喪失で言い訳ばかりのひ弱な青年、自信過剰で本当の苦労を味わっていない青年。
 これらの役回わりを、恋人の息子、自分の息子、現役のチャンプに担わせて、ロッキー役のスタローンが彼等を諭すという図式かな。
 だから今回のチャンプは若年だし、なにか迫力がなく人間味も感じられない。従って試合のシーンも、余りドキドキしないし、さほど感動的ではない。
 どちらかと言えば、「お約束のシーン」という感じである。この作品は「スタローンの人生語録集大成」であり、『ロッキーファンの祭典』と言ってもよいかもしれない。
 それにしても、さすがスタローンは凄いね。60才にしてよくあれだけの体作りと、アクションをこなしたものだ。
 しかしアクション映画は、もうこれで打ち止めだろう・・。
 と思ったのは凡人の浅はかさだった。今度は「ランボー」を撮影中だとか。やれやれ恐ろしくタフな爺さまだこと。

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2007年10月 8日 (月)

幸せのレシピ

★★★☆

 何事もひとつの方法にこだわらず、ちょっと視点を変えて考えれば、きっと何か良い事を発見出来るはずである。
 レストランのシェフを任されて、神経質なくらい懸命に仕事に打ちこむ主人公のケイトを、キャサリン・ゼタ=ジョーンズが見事に演じる。

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 彼女は現在の地位を得るために必死に努力してきた。しかし真面目で融通の利かない性格のため、調理場でもギスギス・イライラの連続で、セラピーに通う状態であった。 
 恋人も友人もいない彼女の唯一の話し相手は、実姉と姪のゾーイだけである。ところがこの実姉が交通事故に遭い、姪のゾーイだけを残して死亡してしまうのだ。
 さあ大変、自分1人だけの生活だけでも精一杯のケイトと、まだ小学生のゾーイとの共同生活が始ることになってしまった。
 このストーリー展開は、『プリティ・へレン』とそっくりである。違うのはヒロインの性格と職業くらいかな。
 ただ『プリティ・へレン』のほうは、感動的なラストが用意されていたが、本作は想定内の軽いノリで終始してしまう。
 また料理やデザートが小道具として使われていたが、どうせなら『かもめ食堂』のように、もう少し美味しそうに見せて欲しかったね。
 キャサリン・ゼタ=ジョーンズの好きな人、お洒落なラブコメが好きな人にお勧めかな。

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2007年10月 6日 (土)

クローズド・ノート

★★★★

 なんだなんだ、凄くいい映画じゃないか!
 ヤフー掲示板での評価が酷いのは、主演の沢尻エリカに対するイヤガラセに過ぎなかった。しかし沢尻エリカは主役とはいえないね。真の主役は、竹内結子以外の何者でもない。

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 清楚で心の美しい伊吹先生の役は、竹内結子にしか出来ないが、女子大生香恵の役は沢尻エリカである必然性は全くない。それほど竹内結子はハマリ役だったし、存在感も大きかった。
 の正体については、初めからバレバレだったが、それにしてもストーリー展開は見事だ。なんとなく、『いま、会いに行きます』的な雰囲気を感じてしまったな。僕はこうしたミステリアスでファンタスティックな純愛話が、好きで好きで堪らない・・。
 香恵が引越して来たアパートの隠し扉の中から見つかった日記帳。それは前の住人だった伊吹先生が書き綴った天使の物語だった。
 そしてその日記帳があたかもタイムマシンであるかの如く、伊吹先生のストーリーと香恵のストーリーが、パラレルに進み始める。やがて伊吹先生の話は、香恵の心を揺さぶりながら彼女自身と同化し始めてゆくのだ。
 この映画で使われている音楽は、誰でも知っている曲が多いが、実に効果的で嫌がうえでも胸が熱くなる。ことに子供たちが『翼をください』を歌うシーンと、マンドリンが奏でる『ともしび』の曲には、嗚咽を漏らしてしまった。
 また伊吹先生が子供たちに与える数々の「伊吹賞」には、子供達に対する絶大なる愛を感じるよね。
 それにしても、つくづくいい映画であった。沢尻エリカのあの事件には眼をつぶって、伊吹先生の純で無垢なメッセージと、竹内結子の清楚で美しい佇まいを観れば、きっと誰でも心が洗われることだろう。

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