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2007年9月 1日 (土)

遠くの空に消えた

★★★

 ファンタジー、お笑い、ノスタルジーと欲張り過ぎたためか、なかなかその本質が定まらない作品である。まずウエスタン風の酒場と、黒シャツのチンピラもどきは、不必要というより不愉快だね。
 この全くピントのズレた、わざとらしいドタバタと、アンバランスな世界感が、この作品の価値をぶち壊してしまった。またチンドン屋風のうざったい音楽も同罪である。

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 一方で子供達のストーリーは素晴らしかったし、演技も大人達よりずっと魅力的だった。ことにあの「地上絵」のシーンは感動的である。また滑走路についた「靴跡」のアイデアもなかなかだね。
 どうしてこの作品を純粋なファンタジー映画に仕立てなかったのだろうか。いまだに解せない。この監督は、酔っ払いながらこの映画を作ったのだろうか。せっかく素材もアイデアも良いのに、味付けを間違えてしまったようだ。まるで懐石料理の調味料にタバスコを使ってしまったが如くである。
 子供たちが盛り上げても、バカ役の大人達がそれを台無しにしてしまうパターン。ただし大人の話でも、三浦友和と小日向文世の昔話だけは、唯一別格で評価出来る。だからこの話を、もう少し掘り下げて欲しかったね。
 とにかくこの映画を観ていると、肝心なシーンをはしょって、無駄なシーンばかり挿入して、やたら時間を費やしているという印象が強い。まさに「貧乏人の無駄使い」そのものである。もったいないね。実に残念な作品だ。きっと心ある観客の多くは、そう感じながらじっと我慢して観ていたことだろう。
  
 

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コメント

ケントさん、こんにちは♪
ほんともったいないですよねぇ。
子供のエピソードに絞ってくれればかなり素敵な
映画になっていたと思うんですけど。。

投稿: こーいち | 2007年9月 2日 (日) 13時29分

こんにちは★
いつもお世話になってます。
TB&コメントありがとうございました。

子役が良かっただけに大人がグチャグチャにしっちゃって情けない映画になっちゃってましたね。

こちらかもTBさせてもらいます!

投稿: やちこ | 2007年9月 2日 (日) 14時17分

こーいちさんコメントありがとう
この映画ネットでも評判悪いし、銀座東映も20名位しか観客がいませんでした。完全に失敗作です。制作費をドブに捨てたようで、非常にもったいないです。作りかたによっては、素晴らしい名作になっていた可能性が高いだけに、非常に残念で溜まりません。

やちこさんこんにちは
子役は中々良かったですよね。もっと子供の話を掘り下げて欲しかったですね。

投稿: ケント | 2007年9月 2日 (日) 14時56分

ケントさんはダメでしたか。
懐石料理にタバスコとは言い得て妙ですが、正にそのアンバランスこそこの映画の志向した事だと思います。
まあかなり好みの分かれる作品なのは間違いないので、私の回りでも生涯の最高傑作だという人から、クソだという人まで様々でした。

投稿: ノラネコ | 2007年9月 2日 (日) 16時39分

ノラネコさん
すみません。ケチをつけるつもりはないのですが、僕の感性には合いませんでした。
あえてああいう作り方をしたとしても、やはり全体の時間配分が違うような気がしますね。
僕はクソだとは思いませんが、どうしてファンタジーとしてきちっと作ってくれなかったのか残念です。予告編では純粋なファンタジーだっただけに、余計に裏切られた感がありました。

投稿: ケント | 2007年9月 2日 (日) 18時03分

TBありがとうです!
私も同感です♪いくつかのエピソードが上手く頭に中で繋がらず「もやっ」としました(笑)
男の子達がやたら楽しそうなので、
なんだか「まぁいいか~」と思ってしまいました(笑)

投稿: くろねこ | 2007年9月 4日 (火) 00時57分

くろねこさんありがとう
やはりそうですよね。
無理にアンバランスさを芸術きどりにとらえる人もいますが、それをいったら世の中に駄作は一つもなくなってしまいます。
自費出版ではないので、大勢の人が評価出来なければ、やはり商業ベースとしては失敗といえるでしょうね。

投稿: ケント | 2007年9月 4日 (火) 08時43分

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