ファウンテン 永遠につづく愛
★★★★
ネットではかなり酷評が多く、上映館も少ないので、眠くなっても仕方がないと覚悟していたのだが、予想に反してかなり素晴しい作品であった。そのことを裏付けるが如く、最終日にもかかわらず、銀座テアトルでは座席の半数以上が埋まった。
テ一マは生と死と愛。既に語り尽くされたテーマだが、人間にとっては永久に解けない命題でもある。
時空を超えて三つの世界を生きる主人公。そしてファンタジックに輝く美しい映像。それは最愛の妻が書き残した物語なのか、それとも主人公の精神世界なのだろうか。
ファウンテンとは、聖書に記された「生命の泉」 。癌に冒された妻を救うため、必死になってそれを探す主人公。一方妻のほうは、死を受け入れる決心を固め、書き残した最終章の完成だけを夫に託すのだった。
究極的には生も死も超越し、「人と自然と宇宙」がひとつに融合するのだろうか。あるいは死こそ本来の生への入口なのか。そんなことを示唆するような作品で、改めて人の進むベく道を考えさせられた。
そして何といっても、ヒュー・ジャックマンとレイチェル・ワイズの熱演が、ジンジンと観る側の心に響いてくるよね。この映画は観る人によって感じることが、だいぶ異なるかもしれない。だが私にとっては、忘れていた「何か」を思い出させてくれた作品であった。
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この記事へのトラックバック一覧です: ファウンテン 永遠につづく愛:
» 『ファウンテン 永遠に続く愛』 [ラムの大通り]
(原題:The Fountain)
----これって『レクイエム・フォー・ドリーム』の
ダーレン・アロノフスキー監督作品だよね。
特異な作風で知られるだけに、
また何かやってくれそうだ。
「確かに。
この映画はどう解釈したらいいのやら…。
ひとことで言えば、
まったく異なる三つの時代に広がり展開する愛の物語。
一つは病に冒された妻イジー(レイチェル・ワイズ)の命を救いたいとの一心から
治療法の研究に没頭するトミー(ヒュー・ジャックマン)。
二つ目はその妻の描いている『ファウンテン』という物語。
そ... [続きを読む]
受信: 2007年8月18日 (土) 22時53分
» #104.ファウンテン 永遠につづく愛 [レザボアCATs]
え、デビッド・リンチの『インランド・エンパイア』。そんなものは、忘れてしまえ!大好きだったはずのデビッド・リンチも、この『ファウンテン』と比べてしまうと、何も自分には響かなかった。残念なことに。少し、この物語について、お話させてください。... [続きを読む]
受信: 2007年8月18日 (土) 22時54分
» ファウンテン 永遠に続く愛/ The Fountain [我想一個人映画美的女人blog]
このサブタイトルいらないと思うんだけど。。。!
この作品で、レイチェル・ワイズの愛を射止めた、
ダーレン・アロノフスキー監督 待望の最新作☆
『π』はわたしはダメだったけど、『レクイエム・フォー・ドリーム』は面白かったな{/fuki_osusume/}
いずれにしても一筋縄でいかない変わった作品を撮る監督。
東京国際映画祭で日本では先攻上映された2006年作品いよいよ公開。
相変わらず映像も変わってて美しかったりもするけど、
観終えての感想は"わけわかんない系"だなぁ。
って思ってたら、わ... [続きを読む]
受信: 2007年8月18日 (土) 23時01分
» ファウンテン 永遠につづく愛 [☆彡映画鑑賞日記☆彡]
『何度生まれ変わっても 僕は、君を失う運命なのか。』
コチラの「ファウンテン 永遠につづく愛」は、「π」のダーレン・アロノフスキー監督が原案&脚本も務めた7/14公開になったSF大河ロマンなのですが、早速観て来ちゃいましたぁ〜♪
当初は、ブラッド・ピット...... [続きを読む]
受信: 2007年8月18日 (土) 23時47分
» ファウンテン [メルブロ]
ファウンテン 142本目
上映時間 1時間37分
監督 ダーレン・アロノフスキー
出演 レイチェル・ワイズ ヒュー・ジャックマン エレン・バースティン
評価 4点(10点満点)
会場 MOVIEシアターアプル(試写会 133回目)
何でも、アメリカでの公開は今月で日....... [続きを読む]
受信: 2007年8月19日 (日) 00時04分
» ファウンテン 永遠につづく愛 [空想俳人日記]
永遠の 泉の在り処 この瞬き
な、なな、なんなんだあ、この映画は。永遠につづく愛、だとお。そんなの邦題だけ、後からくっつけたようなもんじゃないか。「π」「レクイエム・フォー・ドリーム」の鬼才ダーレン・アロノフスキー監督を私はよう知らんが、そんなこと言っ... [続きを読む]
受信: 2007年8月19日 (日) 00時58分
» 『ファウンテン 永遠につづく愛』 The Fountain [かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY]
独創的にワンダフルなロマンチック哲学オデッセイ。
医師のトミーは妻イジーを死の病から救うため、新薬の開発に取り組んでいた。お待ちかねのダーレン・アロノフスキー監督作!この作品の企画がアナウンスされたのって、ずいぶんと前のことだったような。そういえば、すっかり忘れていたけど、ブラピの降板劇なんかもあったんだよね。うーん、よかったなぁ、ヒュー・ジャックマンが主演してくれて。そういえばそういえば、本作をきっかけに監督と主演女優のレイチェル・ワイズが結ばれたのだったことももう忘れていた。これは、そんな... [続きを読む]
受信: 2007年8月19日 (日) 01時03分
» ファウンテン 永遠につづく愛 [そーれりぽーと]
堕ちて行く恐怖で、心底震え上がらせてくれた『レクイエム・フォー・ドリーム』のダーレン・アロノフスキー久々の監督作、『ファウンテン 永遠につづく愛』を観てきました。
★
『π』や『レクイエム・フォー・ドリーム』の作品全体から漂ってきていた異常性。
あの感覚を期待していたら、どうも違う。
狂気とも思える主人公の“生命の木”に対する執着は異常。
でも、必要に迫られた結果の事で、必死にならざるを得ないだけなのだし、そういう事が言いたいわけではない。
そんな事より、どうも芸術性が高すぎて何が何だかわから... [続きを読む]
受信: 2007年8月19日 (日) 08時17分
» 『ファウンテン 永遠につづく愛』 [映像と音は言葉にできないけれど]
20世紀FOXとワーナーのダブルクレジット。『タワーリング・インフェルノ』のときは大ニュースだったんですけど、今では普通も普通、良くある事になってしまいました。 [続きを読む]
受信: 2007年8月19日 (日) 08時42分
» ファウンテン 永遠につづく愛 [シャーロットの涙]
生命は限りあるからこそ輝きに満ちて 永遠の愛の花を咲かす・・・ [続きを読む]
受信: 2007年8月19日 (日) 14時59分
» ファウンテン 永遠につづく愛 [パフィンの生態]
The Fountain ダーレン・アロノフスキー監督・脚本、
映像と編集に面白みはあるが、インスタレーションを観ている感覚。
現代美術が苦手な方には苦痛かもしれない。
不治の病に冒された妻イジー(レイチェル・ワイズ)
妻の治療法を探す医師トミー(ヒュー・ジャックマン)
トミーは妻が生きた証として書いた物語「ファウンテン」を読み始めるが・・。
以下、鑑賞後にどうぞ。
観終わって、頭を整理すると三つの時代のヒュー・ジャックマンは
一人の人物であると理解できた。
医師トミーが実在の人物であり、中世の... [続きを読む]
受信: 2007年8月20日 (月) 01時26分
» 映画「ファウンテン 永遠につづく愛」 [しょうちゃんの映画ブログ]
2007年50本目の劇場鑑賞です。公開当日観ました。「π」「レクイエム・フォー・ドリーム」のダーレン・アロノフスキー監督作品。壮大な愛の叙事詩ファンタジー。愛する人を失うという運命が受け入れられず、不死を求めてもがき続ける男の姿を過去、現代、未来の3つの時代...... [続きを読む]
受信: 2007年8月20日 (月) 10時13分
» 映画「ファウンテン 永遠につづく愛」 [映画専用トラックバックセンター]
映画「ファウンテン 永遠につづく愛」に関するトラックバックを募集しています。 [続きを読む]
受信: 2007年8月20日 (月) 10時14分
» 映画「ファウンテン 永遠に続く愛」 [日々のつぶやき]
監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ヒュー・ジャックマン、レイチェル・ワイズ
『何度生まれ変わっても 僕は、君を失う運命なのか。』
このコピーに惹かれたのですが・・
「病気の最愛の妻イジーの命を助けようと、新薬の開発に一生懸命な医師トミー。しかし... [続きを読む]
受信: 2007年8月20日 (月) 10時22分
» ファウンテン永遠につづく愛 [パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ]
何度生まれ変われば、僕は、君を救うことができるのだろう。何度愛し合えば、僕は、君と一緒に生きられるのだろう。
病に冒された最愛の妻の命を救いたい。その思いだけを胸に、特効薬の研究に没頭する医師のトミー。妻のイジーは、運命を受け入れ、残されたわずかな時間...... [続きを読む]
受信: 2007年9月 7日 (金) 14時30分
» 映画「ファウンテン 永遠につづく愛」 [茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~]
原題:The Fountain
創世紀によるとエデンの園の中央に2本の木があり、食べてはいけない善悪の知識の木の実を食しアダムとイブは追放、こちらは命の木ファンタジー~
医師トミー(ヒュー・ジャックマン)が研究所で腫瘍特効薬の発見に没頭する... [続きを読む]
受信: 2009年3月 8日 (日) 20時27分
コメント
パピのママさんお元気ですか?
コメントありがとう
この作品は、限定的上映だったので、なかなかメジャーにはなれませんでしたね。
評判はいろいろですが、僕は楽しめましたね。
それにしても今回の台風で多摩川はもう少しで氾濫しそうでした・・・
投稿: ケント | 2007年9月 8日 (土) 17時48分
こんにちは!、お久しぶりです。
前から観たいと思っていた映画、やっとミニシアターにて鑑賞しました。
時空を乗り越えた、新しい愛の形。人と地球と宇宙がひとつのものに思えました。
生きるために死を遠ざけるか、死を受け入れるか、永遠のテーマですが、生きて行く上でもっと大切なもの、今生の命を全うすることを教えられた気がします。
ただ今、台風9号通過中~暴風圏まっただなかです。元気の素押していきますね!(^^)!
投稿: パピのママ | 2007年9月 7日 (金) 14時29分
シャーロットさんこんにちは、それにしても暑い一日でしたね。
おっしゃる通り、評価が真二つの作品ですね。
投稿: ケント | 2007年8月19日 (日) 18時22分
こんにちはー。
おお、★4つですね。
凄く良い!って思うか全くダメと思うか、両極端な感想を人に与えうる作品ですかね。
美しい映像と音楽に理屈抜きで感激しました。
投稿: シャーロット | 2007年8月19日 (日) 14時58分