下部温泉
河口湖インターから本栖湖方面に走ってゆくと、青木ヶ原樹海が広がってくるが、その手前に『鳴沢氷穴』がある。このあたりには洞窟が多く、いずれも富士山噴火による副産物だという。
鳴沢氷穴は全長約150mの洞窟だが、洞窟の中はつららが床に繋がって氷柱になり、常に零度以下の状態だという。狭くてアップダウンが激しく、天井が1m以下の場所もある。下手をするとこけたり、頭をぶつけたりするので、手すりにしがみつきながら腰を落して蟹の横這い状態で進んだ。お陰で翌日は太股が痛くて痛くて参ったね。
さて洞窟探検を終えて、次は本栖湖に向かった。この湖は山中湖や河口湖のような賑わいはないが、のどかでゆったりとした包容力がある。しかもコバルトブルーにきらめく透明な水面が神秘的で美しい。
この本栖湖沿いに伸びる本栖みちを身延方面に下ってゆくと、ローカル線の「身延線」が右側から左側に交叉してくる。暫くして下部温泉郷入口で常葉川を渡ると「下部温泉駅」という小さな駅のすぐ手前に、広大な敷地を有する旅館があった。
鉄筋八階建の大きな旅館だが、広大な敷地には沢山の木々が繁っているので、まるで「森の館」という趣きがある。実はここが本日の宿泊場所『下部ホテル』なのだ。
下部温泉といえば、武田信玄の隠し湯で有名であり、「飲泉」番付では日本一だという。また石原裕次郎がスキーで骨折したときに、この下部ホテルで長期療養したらしい。
この温泉の奥には、戦国時代に栄えた湯之奥金山遺跡がある。また10年前に、下部温泉駅から徒歩約3分の場所に、総工費約12億円をかけて、「湯之奥金山博物館」が開館している。
このりっぱな博物館では、金山遺跡から出土した品々の展示や、当時の金山衆の生活などをジオラマやスクリーンで再現している。また砂金採り体験室では、水槽で実際に砂金採りが出来、採取した砂金は持ち帰ることが出来るのだ。
博物館を見学して、再び下部ホテルへ戻り、池の端にある足湯に浸かった。背もたれが付いているので、庭木や池の鯉を眺めながら、ゆったりと足を浸す。とても寛いだ気分になれる、癒しのひとときであった。
このホテルの風呂は、「せせらぎの湯」、「ほたるの湯」、「かじかの湯」の三カ所に分れている。「ほたるの湯」は最近プールを潰して、新設した風呂場だという。「かじかの湯」はそれまで女湯だったが、現在はだだっ広い貸切風呂となっている。
やはり新設された「ほたるの湯」が一番素晴らしい。ここは新しいだけではなく、内湯と露天を合わせて大小6つの湯舟があり、豪華絢爛な雰囲気が漂う。
一方の「せせらぎの湯」は、湯舟が3つで古めかしい。しかも風呂場から、向かいの家や道路沿いを走る車が見えるので落ち着かない。
そんな訳で、基本的に「せせらぎの湯」が男性、「ほたるの湯」が女性用となっている。ただし夜9時頃から11時頃迄だけは、男女が入れ替わるというシステムだ。
さてタ食がまた楽しい。ミニ懐石に「おばんざい」のバイキングという組合せ。素朴な故郷の味でお腹が一杯になるだろう。また食後には玄関先での盆踊り、従業員による太鼓ショー、餅つき大会などのイべントがあって楽しめる。
さて翌朝チェックアウトして甲府へと向かった。NHK大河ドラマ『風林火山博』を観るためである。運悪くこの日は猛暑日で、甲府市内は37度のカンカン照りであった。駐車場から会場までの炎天下をトボトボと歩くのが辛かったね。
そのあと甲州街道に戻って、勝沼ブドウの丘に行ったが、今年は日照時間が少なく、まだ巨峰が完全に収穫出来ないとの話だった。ここへ来たのは4回目であるが、ここから展望する甲府盆地の景色は、いつも観ても絶景である。
ここでお土産を買って、帰途についたのは午後5時過ぎで、心持ち涼しくなり始めたようだ。
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コメント
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投稿: 岩崎和郎 | 2007年8月17日 (金) 15時04分