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2007年8月25日 (土)

酔いどれ詩人になるまえに

★★★★

 アル中でニコチン中毒で女たらし。仕事は1日ともたないから金もない。何事にもやる気が湧かず、無愛想で無責任なろくでなし。だが小説だけは諦めずに書き続け、出版社に無視されながらも執拗に投稿を重ねる。これが主人公チナスキーのプロフィールだ。

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  そういえば昔の日本人作家も、飲む・打つ・買うでどん底生活が定番、というより作家の勲章にしていたよね。自分も若い頃は、そうしなければ作家になれないものだと思い込んでいたが、今になって冷静に考えると、単にナマケモノの言い訳かもしれないな。
確かに作家にとっては、経験の豊富さが財産となるが、ただどん底生活だけのワンパターンな経験だけでプロになれる訳はない。だから良い子は決してこんな生活に憧れないように。
 主人公チナスキーは実在の人物で、これを演じるのは、「クラッシュ」のマット・ディロン。彼はこのクソッタレ野郎を見事に演じているが、あの逆三角形の格闘家のような肉体では、作家や詩人をイメージ出来ないな。また書いているものの内容が、ほとんど描かれていないのも不満である。
 一方相手役の女優達は、ピタリと役柄にはまり込んでいた。個人的には二番目の彼女を演じたマリサ・トメイのほうが好みなのだが、存在感の大きさでは一番目の恋人を演じたリリ・テイラーだろう。彼女達もタバコ好きで、飲む・打つ・売るのだから、主人公の女性版というか分身そのものなのだ。
 この似たもの同士のカップルは、罵り合いながらも、心底惚れあっている。だから二人が、お互いの事を考えて別れるシーンにはグッとこみあげるものを感じるだろう。
  その後のさらに荒んだ生活は、観ているのがかなり辛い。だが意外な収束と、余韻の残るエンディングに、この作品が醸し出す渋い味を感じたよな。 

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コメント

こんにちは。こちらからはどうもTBが反映されないようです;
あ、結構評価は良いのでしょうか。
マットファンとしては嬉しいですー。
私的にはあまりはまれなかったのですが;(カッコいいとも思えなかった;)作品の余韻は良かったですよね。

投稿: シャーロット | 2007年9月25日 (火) 12時25分

シャーロットさんコメントありがとう
TBは反映されていますよ。
ただ承認するまで反映されないだけなんです。
ご安心下さい。
僕の中の評価は、良いですよ。ことにエンディングが良かったと思っています。

投稿: ケント | 2007年9月25日 (火) 21時24分

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