夏歌舞伎
子供の頃に祖母に連れられて何度か来たことがあるが、大人になってから歌舞伎を観に来たのはわずか3回である。昔は贔屓の役者が登場すると、「おもだかや!」とか「中村屋!」とかの、威勢の良いかけ声が聞かれたものだが、現在ではだいぶ影が薄くなったようである。
演目は山本周五郎作の『ゆうれい貸屋』と渡辺えり子作の『新版・舌切雀』であった。『ゆうれい貸屋』は三津五郎紛するなまけもの桶職人が、幽霊をレンタルして大儲けしようとするお話。一方の『新版・舌切雀』のほうは、鳥たちの豪華絢爛な舞と、意地悪ババアに扮した勘三郎の演技が注目だ。
どちらも現代風にアレンジしたコメディーで、とっつき易くて楽しいお芝居であった。そのせいか館内は爆笑の渦と化し、殊に後部座席のおばさんのバカ笑いには参ったよな。
私はどちらかと言えば、大見得をきるようなシリアスな演目のほうが性に合っているのだが、たまにはこうした軽い作品もいいだろう。それに歌舞伎の醍醐味は、演目だけではなく、幕間に弁当を食べたり酒を飲んだりの、御大尽気分を味うことにもある。
大相撲や寄席にも通ずるが、年に1~2度はこうした伝統芸能に浸って、日本人であることを再確認することも必要があるかもしれないね。
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