« 酔いどれ詩人になるまえに | トップページ | 遠くの空に消えた »

2007年8月26日 (日)

夏歌舞伎

 子供の頃に祖母に連れられて何度か来たことがあるが、大人になってから歌舞伎を観に来たのはわずか3回である。昔は贔屓の役者が登場すると、「おもだかや!」とか「中村屋!」とかの、威勢の良いかけ声が聞かれたものだが、現在ではだいぶ影が薄くなったようである。

    Scan10243

 演目は山本周五郎作の『ゆうれい貸屋』と渡辺えり子作の『新版・舌切雀』であった。『ゆうれい貸屋』は三津五郎紛するなまけもの桶職人が、幽霊をレンタルして大儲けしようとするお話。一方の『新版・舌切雀』のほうは、鳥たちの豪華絢爛な舞と、意地悪ババアに扮した勘三郎の演技が注目だ。
 どちらも現代風にアレンジしたコメディーで、とっつき易くて楽しいお芝居であった。そのせいか館内は爆笑の渦と化し、殊に後部座席のおばさんのバカ笑いには参ったよな。
 私はどちらかと言えば、大見得をきるようなシリアスな演目のほうが性に合っているのだが、たまにはこうした軽い作品もいいだろう。それに歌舞伎の醍醐味は、演目だけではなく、幕間に弁当を食べたり酒を飲んだりの、御大尽気分を味うことにもある。
 大相撲や寄席にも通ずるが、年に1~2度はこうした伝統芸能に浸って、日本人であることを再確認することも必要があるかもしれないね。

↓応援クリックお願いでござるm(__)m

人気blogランキングへ

※スパム対策のため、TBとコメントは承認後公開されます。

↓ブログ村とクル天↓もついでにクリックお願い(^^♪

にほんブログ村 映画ブログへ

| |

« 酔いどれ詩人になるまえに | トップページ | 遠くの空に消えた »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 夏歌舞伎:

» 文楽~人形遣いの勘弥様、素敵ですう♪ [シネマでキッチュ]
久しぶりの文楽を鑑賞~お目当ては人形遣いの吉田勘弥様。 あ、いえいえ、文楽そのものが古典芸能のなかで一番好きなジャンルだからというのは基本の基本。 人形遣い、義太夫、三味線の三位一体の至高の職人芸が魂に響いて芸術にたかまる感動! でもって勘弥さんを観られる密やかな楽しみ♪も。 びっくりしちゃったのが勘弥さんの頭が真っ白になってたこと。 まだ52歳なのに~まっ白け。でもね、10年したらすばらしいロマ... [続きを読む]

受信: 2011年5月24日 (火) 00時11分

« 酔いどれ詩人になるまえに | トップページ | 遠くの空に消えた »