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2007年6月 3日 (日)

眉山

★★★★

 『東京タワー』が母と息子の愛情物語だとすれば、本作は母と娘の愛を描いた作品といえるだろう。もちろん泣けるのだが、『東京タワー』を観たときのように激しい嗚咽は催さなかった。

    Scan10226

 『東京タワー』が心の琴線に激しく触れたのは、貧困の幼少時代を詳しく描き、母が死ぬ瞬間をクローズアップしたからであろう。だからといって、決して本作が駄作と言うわけではない。死ぬ瞬間のお涙頂戴をカットしたのは好感を持てるし、本作には本作の味もある。
 どちらかと言えば、『東京タワー』より本作のほうが、お洒落な映像となっている。眉山の風景や豪華絢爛で豪快な『阿波踊り』は、深く記憶に刻まれるはずだ。
 また松嶋菜々子の起用もその一環であろうか。彼女の抜群の美しさは誰もが認めるところだが、私自身はいまだに、恋と花火と観覧車』のときの彼女が一番好きだ。それにしても本作では、宮本信子の演技と存在感に圧倒されて、かなり影が薄いと感じたのは私だけであろうか。
 本作は「母と娘の愛を描いた」と前述したが、もうひとつの見方として、母の悲恋物語とも考えられる。ただ父が単なる不倫の相手というところが余り面白くない。父をもっとミステリアスに描いたほうが、叙情的でより美しい映画に仕上がったと思うのだが・・・。
 

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コメント

ケントさん、こんにちは♪
コメントとTBありがとうございました。

リンクの件、とても嬉しいです!
どうもありがとうございました。
こちらからもケントさんのブログにリンクさせていただきましたので、よろしかったらぜひ見てみてください。
今後もどうぞ宜しくお願い致します。

それから、絵手紙のコーナー拝見しました。
とても味わい深い素敵な絵ですね。

投稿: nyanco | 2007年7月 5日 (木) 14時00分

nyancoさん、確か奥様の方でしたよね。
ときどき遊びに行きますので、これからもよろしくお願いいたします\(^o^)/

投稿: ケント | 2007年7月 7日 (土) 09時37分

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