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2007年6月 6日 (水)

主人公は僕だった

★★★★

 IRS(米国の税務署)に勤務するハロルドは、朝起きると同じ回数だけ歯を磨き、リンゴをかじりながら、ギリギリバスに飛び乗って出勤する。そしていつも同じ時間に帰宅して、同じ時間にべットに入る糞真面目な生活を繰り返していた。

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 ところがある日、どこからか自分の行動や考えていることを、ナレーションのように語る女性の声が聞こえてくる。それにその声は、自分にしか聞こえないのだ。気味が悪くなったハロルドは、医者に行くが原因が分からず、次第にノイローゼになってくる。
 巡り巡って大学で文学理論の教鞭をとっているヒルバート教授を尋ね、命ぜられるまゝテストを重ねるうち、その原因が解明されてゆくのだった。 
 かなり荒唐無稽な「原因」なのだが、アイデアとしてはなかなか面白い。まるで手塚治虫のファンタジー作品を読んでいるような気分だ。

       Tt

 前半はやゝ退屈だが、パン屋の女性が登場する頃から、少しづつ楽しくなってくる。やはり映画のエッセンスは恋愛なんだね。ハロルドがギターを弾きながら唄うシーンでは、ハッピーな気分が心にジ~ンと染み込んできた。
 そして喜劇から悲劇に転落することを知りながら、あえて「それ」を実行するハロルドの愛と勇気。また名誉とプライドを捨てても、その「愛と勇気」に屈する女流小説家の心情。
 これでいいのだ。例え月並みでも、僕はこのラストのほうが素晴らしいと宣言したい。そしてエンディングクレジットの映像と音楽が、またも心を揺するのだ。いつの間にか、僕の体も前後に揺れ続け、足の先はダンスホールの気分で踊っていた。

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コメント

こんばんは TBさせていただきましたが
届いておりますでしょうか?
DVDで鑑賞しました。
ケントさんとほとんど同じ感想を持ちました。
ラストが拍子抜けだと感じるかたもいらっしゃるかもしれませんが
私も,あのラストが好きです。

>例え月並みでも、僕はこのラストのほうが素晴らしいと宣言したい。
私も全く同感です。月並みなところに,現実の人生の素晴らしさがあると感じました。


投稿: なな | 2008年2月 4日 (月) 23時05分

なな さんコメントありがとう
TBも届いていますよ。
この作品はだいぶ前に観たので、余り覚えていないのですが、いい映画だったと思います。
パン屋の女性との恋が始まってから、俄然面白くなったと思いますね。

投稿: ケント | 2008年2月 5日 (火) 20時50分

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