« 監督・ばんざい! | トップページ | 眉山 »

2007年6月 2日 (土)

神はサイコロを振らない

 10年前に宮崎空港を飛び立ったまゝ、消息不明になっていたYSー11機と乗客68人が、突然羽田空港に戻って来たからさあ大変!。
 実は10年前にマイクロブラックホールに吸い込まれ、10年の時空を超えて再び地上に降り立ったのだと言う。たちまちこの大ニュースは、世界中を激震することになってしまうのだった。

神はサイコロを振らない
配信元:電子書店パピレス
提供:@niftyコンテンツ

 ただこの事態を予測していた天才加藤教授によると、生還したYSー11機もろとも乗客全員が、3日後に再び消失してしまうというのだ。教授の理論が正しいのか、はたまた別の奇跡が起こるのか・・・。
 『この胸いっぱいの愛を』と似たような展開だが、こららのほうが圧倒的にスケールが大きい。なにせ主な乗客・乗務員達の生還後のストーリーをパラレルに描いてゆくのだから・・。
 著者の大下英司は、航空機に造詣が深く著書には戦記物が多い。だからメカニカルな説明も多く、退屈な部分がある反面、説得力と迫力が感じられる。
 タイトルの『神はサイコロを振らない』の由来は、アインシュタインが「偶然」を要素とする当時の量子力学を皮肉った言葉のようだ。
 日本の小説には珍しく、巻頭に登場人物の名前と特長が記されていたが、あとでそれがかなり役立つことになった。それだけ登場人物が多くて、名前とそのバックボーンを覚えることが大変なのである。
 またそれが、この作品の評価を分けることになるのだろう。スケールが大きくいろいろなサイドストーリーを楽しみたい人には、お薦めだが、心理描写や感情移入を楽しみたい人には、少し退屈で物足りないかもしれないね。

↓応援クリックお願いでござるm(__)m

人気blogランキングへ

※スパム対策のため、TBとコメントは承認後公開されます。

↓ブログ村とクル天↓もついでにクリックお願い(^^♪

にほんブログ村 映画ブログへ

| |

« 監督・ばんざい! | トップページ | 眉山 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 神はサイコロを振らない:

» 大石/大石 [トレンド・キーワード]
「大石」 に関する流行を追いかけよう!大石 に関するいろんなものを集めてみました! 大石 に関する情報をゲットしよう! 大石 関連のアイテム 6本で送料無料♪(北海道・離島は除く)大石 特別限定酒 【箱入】 720ml 1580 円 6本で送料無料♪(北海道・離島は...... [続きを読む]

受信: 2007年6月 2日 (土) 22時35分

« 監督・ばんざい! | トップページ | 眉山 »