アルゼンチンババア
★★★
魔可不思議なストーリーである。大人のメルへンとでも言うのだろうか。そしてエンディングクレジットで流れる音楽に、なぜか心が和んでしまう。
鈴木京香はどんな役でも、さらりとこなしてしまう器用な女優である。不潔で不気味なアルゼンチンババアでも、京香が演ずると心優しい謎の美女になってしまう。でもそれで良いのだ。本当の醜いババアでは映画にならないからね。
この映画には悪い人が登場しないし、修羅場もない。また盛り上がるシーンもなく、なんとなくはぐらかされた気分が拭えない。ところが知らぬ間に癒されてしまうのだから、なんとも不思議な作品である。
ただ役所広司が妻の死を受け入れられずに、逃げ出してしまったのを、彼の弱さと優しさの様に描いているのが気に入らない。甘やかし過ぎである。結局ただ無責任なだけのオヤジじゃないか。
この映画で一番光っていたのは、堀北真希ちゃんだろう。彼女は『三丁目のタ日』でも六ちゃん役を愛らしく演じていたが、この作品で、もうひと皮むけたようだ。今回の真希ちゃんは、強くたくましく、それでいて清楚な高校生を自然に演じていた。
とにかく彼女なしにはこの映画は評価出来ない。そしてその輝く瞳の中に、将来の大女優のオーラを見たのは、決して僕だけではないだろう。
↓応援クリックお願いでござるm(__)m
人気blogランキングへ
※スパム対策のため、TBとコメントは承認後公開されます。
↓ブログ村とクル天↓もついでにクリックね(^^♪
| 固定リンク | 0
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: アルゼンチンババア:
» アルゼンチンババア [O塚政晴と愉快な仲間達]
Yahoo!映画の「おうちで上映会」で観ました。
インパクトあるタイトルと豪華な脇役陣に期待してみましたが・・・。
アルゼンチンババア
★☆☆☆☆
よしもとばなな原作。
堀北真希主演。
他に役所功司・鈴木京香・森下愛子・岸部一徳など渋いキャスティング。
母親が亡くなってから周りを巻き込み繰り広げられるホームドラマ(?)。
不思議な空気が流れる作品。
映像はほんわかしていて良いと思う。
でも、はっきり言って面白くな... [続きを読む]
受信: 2007年4月15日 (日) 11時05分
» 映画「アルゼンチンババア」 [茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~]
原作:よしもとばなな「アルゼンチンババア」
主題歌を歌うタテタカコ(バップ)の「ワスレナグサ」が印象的・・二人の母親の不幸な死と父親の突然の失踪が描かれているのにファンタジーな幸せに浸れる・・
涌井みつこ(堀北真希)は、墓石を手彫りする石屋の父親涌... [続きを読む]
受信: 2007年4月15日 (日) 11時18分
» アルゼンチンババア 20点(100点満点中) [(´-`).。oO(蚊取り線香は蚊を取らないよ)]
人間発電所ブルーノ・サンマルチノ
公式サイト
とある町外れのゴミ屋敷に住む変人、通称"アルゼンチンババア"によって奇妙な運命を辿る、母を失った娘と父のドラマを描いた、よしもとばななの同名小説を映画化。
主人公を堀北真希、父を役所広司、そしてアルゼンチン....... [続きを読む]
受信: 2007年4月15日 (日) 13時36分
» 【2007-43】アルゼンチンババア [ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!!]
行方不明のお父さんが見つかったのは、
町外れにある、古い遺跡のようなビルでした。
そこで一緒に暮らしていたのは、
ある一人の、ちょっと変わった・・・
三人家族の中心だった母が死に、
父はその日に姿を消した
悲しみを乗り越えてよみがえる
新しい命....... [続きを読む]
受信: 2007年4月15日 (日) 20時03分
» アルゼンチンババア [日っ歩~美味しいもの、映画、子育て...の日々~]
よしもとばななの同名小説を映画化した作品です。
両親と幸せに生活していた女子高生のみつこですが、母が病死し、それと同時に父が失踪し、突然、独りになります。そして、半年後、父は、町外れの草原に建つ洋館にいることがつきとめられます。そこは、異国情緒を漂わせる雰囲... [続きを読む]
受信: 2007年4月15日 (日) 20時45分
» #51.アルゼンチンババア [レザボアCATs]
仲の良かった家族3人だったのに、母が死亡し、墓石の彫刻師だった父(役所広司)が行方をくらませてしまった。高校生のみつこ(堀北真希)はどうしたらいいか、困ってしまう。半年後、父は“アルゼンチンババア”(鈴木京香)という、町外れの洋館に住む、少し頭がおかしい....... [続きを読む]
受信: 2007年4月16日 (月) 00時25分
» アルゼンチンババア [ジャスの部屋 -映画とゲーム-]
映画「アルゼンチンババア」の感想です [続きを読む]
受信: 2007年4月16日 (月) 15時20分
» アルゼンチンババア [シュフのきまぐれシネマ]
監督・脚本:長尾直樹
原作:よしもとばなな
主演:役所広司・堀北真希・鈴木京香 他
男ってのは、イザって時に使えない
なんでもナイ時は、いいんだけど
都合が悪くなったりすると見ちゃないし聞いちゃない
自分にはどうしようもできないよな大きな衝撃受け... [続きを読む]
受信: 2007年4月16日 (月) 16時43分
» [ アルゼンチンババア ]生命力が父娘の再生へと導く [アロハ坊主の日がな一日]
[ アルゼンチンババア ]を渋谷Q−AXシネマで鑑賞。
世界30数カ国で翻訳されたよしもとばななの小説。
アーティスト奈良美智とのコラボレーションで、単行本の表紙や中面の挿絵に、映画ではオープニングとエンドクレジットで使用されている。監督は[ 鉄塔武蔵野線 ](97)、[ さざなみ ](02)を手がけた長尾直樹。
生と死をテーマにして父娘の絆を描いたこの映画はボク好みではあるのだが、いやあもったいない。
... [続きを読む]
受信: 2007年4月19日 (木) 00時05分
» 『アルゼンチンババア』イベント付きプレミア試写会@中野サンプラザ [|あんぱ的日々放談|∇ ̄●)ο]
しあわせがじんわりと体中にしみわたる3/24に公開される、よしもとばなな原作の映画『アルゼンチンババア』のスペシャルイベント付きプレミア試写会へ行った。フジカラーよりロッテの花の方が綺麗だったから、記念に撮ってみた(爆)早朝から並んでいたファンもいたらしく、....... [続きを読む]
受信: 2007年4月19日 (木) 00時17分
» 「アルゼンチンババア」イベント&試写会 [Thanksgiving Day]
映画「アルゼンチンババア」の試写会に行ってきましたー!!
今回はイベント付き試写会ってことだったので、何があるのかと思ったら、映画が始まる前にアルゼンチンタンゴを見れました♪
ああゆうのができたら楽しいでしょうね〜…と、ダンス経験がないぼくは感心して見....... [続きを読む]
受信: 2007年4月19日 (木) 23時13分
» 鈴木京香様最高~ [鈴木京香様最高~]
日本で一番魅力的な女性、それが鈴木京香様!
お顔の美しさはもちろんのこと、
均整の取れたすばらしいスタイル、
何よりも心の奥底から表ににじみ出る
なんとも表現のできない美しさ。
それがその彼女の人気の理由なのです。
映画に引っ張りだこなのも当然ですね。... [続きを読む]
受信: 2007年5月10日 (木) 19時37分
» 実写映画「蟲師」オリジナル・サウンドトラック [蟲師 映画 / コミック / アニメ]
実写映画「蟲師」オリジナル・サウンドトラックサントラおすすめ度 ★★★☆☆Dis... [続きを読む]
受信: 2007年5月13日 (日) 10時41分
» アルゼンチンババア : THE.癒しムービー [こんな映画観たよ!-あらすじと感想-]
今朝は、10時くらいまで寝ていました。今日は、のんびりいきたいと思っております。では、本日紹介する作品ものんびりした空気感のこちらになります。
【題名】
アルゼンチン [続きを読む]
受信: 2013年1月23日 (水) 11時50分
コメント
ミチさんいつもありがとう
役所広司のイメージと、役どころがアンマッチだったのかもしれないですね。
ただ自分も逃げたい人間の一人ですが、家族のために、毎日死に物狂いで戦っていることを考えると、ただ逃げるだけのオジサンは許せないんですね。
投稿: ケント | 2007年4月16日 (月) 11時16分
MANAMIさんありがとう
原作読んだのですか。僕はまだ未読ですが、そんなに乖離していましたか。監督は吉本ばななに気を使って、事前に了解を得たと言っていますが、どの程度の了解かは判りません。
映画と原作が乖離すること自体は、問題ないのですが、乖離の仕方に正当性がないと、つまらない作品になってしまいますよね。僕も原作を読んで確かめたいと思います。
とらねこさんありがとう
樹木きりんですか。なるほど。ただ僕もそうですが、鈴木京香の妖艶な画像につられて映画館に足を運んだ人も多いと思うので、難しい問題でありますね。
投稿: ケント | 2007年4月16日 (月) 11時12分
こんにちは♪
愛する人の死を受け入れられず、逃避してしまう・・・というのも分かる気がするんです。
それを責めるつもりはないのですが、どうしても役所さん演じる夫には感情移入できなかったんですよね。
堀北真希ちゃんはあまりテレビドラマで消費せずに映画にたくさん出て欲しいものです。
投稿: ミチ | 2007年4月16日 (月) 10時25分
こんばんは、ケントさん。TB&コメントありがとうございました。
そうですね、確かに、本物の小汚いババアでは、画ズラが汚かったかもしれませんね・・・
でも、そこをあえて、樹木きりんなんかがやっていたら・・・すごかったかもしれませんね(汗アセ)うーmm
投稿: とらねこ | 2007年4月16日 (月) 00時22分
TBありがとうございます。こちらからも、TBさせていただきます。
映画を観た後に原作を読みました。原作にかなり手を加えられていることがわかったのですが、その手の加え方が納得のできるものではありませんでした。
アルゼンチンババアも、もっとババアという感じで、それが故に、みつことユリの和解が感動的だったのだと思います。お父さんが、もっとずっとちゃんとした人でした。何故?という疑問が残りました。
投稿: MANAMI | 2007年4月15日 (日) 20時38分
miyukichiさんこんばんは
きっと原作のババアは、ホントのババアなのかも・・・
京香は妖艶でしたが、良くも悪くも感じませんでした。
やはり堀北真希ちゃんですね。
投稿: ケント | 2007年4月15日 (日) 19時42分
こんばんは♪
ご訪問&TBどうもありがとうございました。
こちらからもTBさせていただきました。
京香さんのババアは、まったくババアじゃなくて
原作読んだ私としては、不満だらけでした^^;;
ただの厚化粧の妖艶なおばさん、にしか
見えなかった。。
堀北真希ちゃん、かわいかったですね。
映画としては、とにかく風景やセットは
キレイでよかったなぁー、っていう感想です^^;;
投稿: miyukichi | 2007年4月15日 (日) 19時32分