分身
分身 著者:東野 圭吾 |
東京と北海道で、双葉と鞠子という瓜二つの美女が現れる。だが二人は一度も逢ったことがないし、お互いの存在も知らない。
双葉の章と鞠子の章を全15章に分割し、これを交互に差し込んで、ストーリーはパラレルに進んでゆく。初め二人は双子で、何らかの理由で別々の家庭で育てられたのだろうと思っていた。ところが、彼女達は二歳違いであり、双方とも母親に似ていないのである。では父親が浮気をして出来た異母姉妹かとも考えたのだが、父親にも全く似ていないのだ。
それに二人は、性格は異なるものの、姿形は全く同一人物のような「そっくりさん」なんだね。あと考えられることは、一つしかない・・・。 そんなわけで出生の原理はすぐ判ったのだが、何故そうなったのかという原因が、全く不明のまま物語はどんどん進んでゆく。そして二人はいつも行き違い状況で、ナカナカ巡り逢えない。
この『君の名は』状態に、かなりフラストレーションが溜まり、イライラさせられるのだが、「怖いもの見たさ」で夢中でページをめくってしまう。序盤は平易で素人のような文章であったが、後半の先進医学に関する記述は凄いよね。よくここまで調べあげたものだと感心するしかなかった。
もしかするとこの作品、映画化の話しがあるかもしれないな。たしかに映画向きの作品である。
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