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2007年1月27日 (土)

さよならの代わりに

 なんと綿密で用意周到なストーリーなのだろうか。ミステリーなのかSFなのか、最後の最後まで明かさないところが憎いね~。
 劇団『うさぎの眼』の一員である主人公和希は、未来からタイムスリップして来たと言い張る祐里とつき合ううちに、ある殺人事件に巻き込まれてしまう。

さよならの代わりに Book さよならの代わりに

著者:貫井 徳郎
販売元:幻冬舎
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 この殺人事件の犯人が、なかなか判らない。終盤になって犯人が解明されると、なんだと思うくらい当たり前の人物が犯人だった。普通ならこいつが犯人だと思わせて、実は全く思いがけない人物が犯人だったりするものだが、このあっさりし過ぎた展開は、逆に新鮮に感じるから面白いものだ。
 またタイムトラベル中に、インターネット上のフリースペースを使うというアイデアが、斬新で見事だったね。おそらく僕の知っている限りでは、初めて登場したタイムトリックである。
 ラストは実に切ない結末であるが、不思議と涙が出てこなかった。『さよならの代わりに』祐里が残した言葉が、明かるい別の未来での再会を暗示しているからであろうか。ヒシヒシと、心に染み込んで琴線に触れるような、しみじみとしたお話だった。

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コメント

TB失敗したと思っていました。よかったです。
私はこの作品、イマイチ理解できてないんです、どうもタイムトラベルものはいろいろと深く考えすぎてしまってどんどん深みにハマっていくんですよね。(苦笑)

投稿: じゃじゃまま | 2007年1月30日 (火) 18時23分

じゃじゃままさんコメントありがとう
タイムトラベルものが流行ってきましたよね。全て見逃さないように頑張っています。

投稿: ケント | 2007年1月30日 (火) 20時39分

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» (書評)さよならの代わりに [たこの感想文]
著者:貫井徳郎 うーん…帯に長谷川京子の推薦文がついていたりとか、はたまた色々な [続きを読む]

受信: 2007年1月27日 (土) 21時29分

» 来 〜「さよならの代わりに」〜 [サナダ虫 〜解体中〜]
「さよならの代わりに」(著:貫井徳郎)を読んだ。 ある劇団で女優が殺害された。 そして、事件と前後して現れた、真犯人の存在を仄めかす謎の少女。 劇団員である主人公は、そんな彼女に振り回されながらも、一緒に捜査をしていく。 感想。 ①・・「時生」(著:東野圭吾)か。 ②ハードカバーの背表紙が、ちょっと気に食わない。(あっそ) ③例え答えてくれなくても、約20年後の自分がどうしてるのか、普... [続きを読む]

受信: 2007年1月28日 (日) 00時43分

» さよならの代わりに 貫井徳郎著。 [じゃじゃままブックレビュー]
う~~ん。これって傑作なんですかね? 27年後からタイムスリップしてやって来た少女、ある事件を解決するために来たのだけど・・・。 一体なにが軸?祐里と和希の淡い恋模様?タイムスリップ?殺人事件? 祐里の摩訶不思議なタイムスリップの話は、ラストで説明されるんだ..... [続きを読む]

受信: 2007年1月29日 (月) 09時22分

» さよならの代わりに [馬耳徒然(ばじつれ!)]
貫井徳郎「さよならの代わりに」 未だに私の中では「慟哭」を超えることができない貫井さんの作品。 やっぱアレは衝撃だったもん! 今回の「さよならの~」は・・・やはりトンデモ系感はぬぐえないっす・・・ いやでも、私タイムパラドックス系は好みなんですよ。 中...... [続きを読む]

受信: 2007年1月29日 (月) 22時16分

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