通勤地獄 泣いてろ、小僧
いやに疲れた通勤帰りだった。車内はやけに混んでいたが、運良く座ることが出来てホットしたのもつかの間だった。
次の駅で、5~6才の少年と、その祖母らしき女性が乗ってきたのだ。「まずい、僕のそばには、来るな来るな」と祈っていたのに、少年は混んでいる車内の人ごみの中、大人達の足の間を潜り抜けて、とうとう僕の座っている足元迄、滑り込んできたのだ。
そして、そこにゴロっと寝ころんでしまった。祖母が注意しても、一向に言うことを聞かないで、人の足にまとわりついてくる。邪魔なので、だんだん腹が立ってきた。そのうち少年は寝ころびながら、大声で泣き始めた。祖母がまた少年を叱りつけ、少年は床に寝ころんで、混雑する車内で足をバタバタさせて更に泣き叫ぶ。
祖母が、「だから早く帰ろうと言っただろ」とまた怒鳴りつける。
僕は、しょうがないな席を譲ろうかと決心し始めたが・・・とその時、少年が「座わりたいよう。座りたいよう」と言いながら、ずる賢しこそうな瞳で、ちらっと僕を盗み見た瞬間に僕の気持ちは急速に冷えてしまった。
「絶対譲るものか、こんな混んだ電車に乗ってくるお前が悪いんだ!俺は働いて疲れているんだ!」と心の中で叫んだ。小僧、そうしていつまでも泣いてろ!
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コメント
パピのママさんありがとう
最近の子供は、勉強さえしていれば、甘やかされ放題で、本来の躾がないのでしょうね。
寂しい時代になりましたね。
投稿: ケント | 2006年12月13日 (水) 20時27分
お早うございます!。毎日の通勤地獄大変ですね。元気の素を上げますね!。
ケントさんの前で居座られちゃ~ね(苦笑)。こんな子供多いですよ最近は。
あ~ぁ、昔(古い)の子供たち、私の親は躾が厳しかった事を思い出します。
投稿: パピのママ | 2006年12月13日 (水) 09時02分
もっきぃさん、ご同意頂きありがとうございます。
投稿: ケント | 2006年12月12日 (火) 20時22分
その行動に賛成です。
投稿: もっきぃ | 2006年12月12日 (火) 02時03分