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2006年7月の記事

2006年7月31日 (月)

通勤地獄 気の毒な痴漢さん

 先日朝の通勤時に、京王線新宿のホームで小さな人だかりを見つけた。よくみるとプロレスラー並の体格をした若い男性二人がかりで、小さいおじさんの腕を捻りあげていた。

Kc240139  『喧嘩?』と思ったが、すぐ横でミニスカートの女子高生が震えているのを見た瞬間に、おじさんが『痴漢』だったということがすぐに理解出来た。
 余程痛いのか痴漢のおじさんは、『逃げないので、離してください~』と泣きそうな声で懇願していたが、プロレスラーもどきの2人は『わかったわかった』といいながら一向に力をゆるめる気配もない。
 『あ~あこれであのおじさんは、会社はクビ、奥さんや子供に軽蔑されながらこれからの一生を過してゆくのかなぁ』・・・触ったおじさんが悪いのは当たり前だが、それにしても高すぎる代償である。お尻一なで数千万円に換算されるだろう。
 たかがお尻一つ触ったために、『人生を棒に振ってしまったおじさん』を横目で睨みながら、僕はホームの階段を登り始めた。

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2006年7月29日 (土)

最終兵器彼女 映画

★★★

 そもそもこの作品を実写化することに、無理があるのではないだろうか。原作である高橋しんのコミック自体、ある意味ナンセンスで辻つまが合っていないのだから。

最終兵器彼女 DVD 最終兵器彼女

販売元:東映
発売日:2006/06/21
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 ただコミックであるという言い訳があるし、あのほのぼのタッチの絵柄が好きな人には、たまらない魅力だったのだろう。だから原作通り実写しても、初めから無意味なのである。
 それで例によって、コミックに感動した人と、コミックを読まずに映画を観てしまった人の双方からの酷評が入り乱れるのだ。
 ところが私のように、コミック自体に面白さを感じなかった人にとっては、実写は意外と健闘したと思えるんだね。それどころか、映画のほうが判りやすくて良かった・・となる。不思議というか、面白いものである。
 だからといって映画の勝ちと言っているわけではない。ちせ役の前田亜季ちゃんは可愛いから合格としても、窪塚俊介のシュウちゃんには、全く感情移入出来なかったぜ。
 それから、そもそも原作はSFの名を借りたロリコンラブストーリーだというのに、ちせのヌードが全くなしというのも、かなり淋しかったのう。ラストも勝手に変えちゃったし、結局この映画は、お子様ランチだったのだろうか、そこらが中途半端だったんだね。

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2006年7月24日 (月)

私の頭の中の消しゴム

★★★☆

 レンタルショップの棚には、この作品が何本も並んでいて、しかも旧作であるにもかかわらず、いつもレンタル中でイライラさせられていた。ところが今回偶然にも、返却されたばかりのDVDを一時保管棚でみつけ、やっと待望のレンタルが叶ったのである。

私の頭の中の消しゴム DVD 私の頭の中の消しゴム

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2006/03/10
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 これほど人気があるのに、何故ネットでの評価が散々なのかが解せない。よく調ベてみたら、同一人物と思われる人が、メチャクチャ酷評して、何度も最低点を投稿しているようだった。この映画に限らず、どうも韓国や中国の映画については、極端に毛嫌いする人がいるみたいだね・・。
 確かにこの作品は、よくある病気もののラブストーリーで、目新しさのないどこにでもあるような映画かもしれない。
 しかしそれでも、コンビニでの出合いシーンでのアイデアはなかなか面白かったし、かなり泣けるシーンも多かったと思う。またミュージックや映像など、全搬的にフランス風の香りがするお洒落な映画のようだった。
 ところが元彼に対する過激な暴力シーンと、あの冗談のような医者のミスキャストは、この作品の評価を50%くらい下げてしまったようである。
 せっかく盛り上がったところをブチ壊され、一瞬にしてフランスから韓国へ逆戻りしてしまった感がある。どうして韓国の映画監督は、暴力と煙草とお笑いが好きなのだろうか。私にとっては、とても心良い作品だっただけに、この『3つの無意味』は、非常に残念でならなかった。

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2006年7月22日 (土)

クラッシュ

★★★★☆

 2006年アカデミー賞受賞作品だが、ネッ卜の評判はいまいちだった。それで映画館で観るのは敬遠して、DVD化されるのを待っていたのである。
 この作品は、病める国・人種の坩堝・格差王国であるアメリカの光と闇を、いくつかの家族の悩みを通じて、パラレルに描いてゆく。そしてそれらは、巧みに仕組まれたパズルのように、いつの間にか連鎖をつくり、繋がってゆくのである。実に見事なものだ。

クラッシュ DVD クラッシュ

販売元:東宝
発売日:2006/07/28
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 従ってこの作品には、特定の主人公が存在しない。あえていえば、登場人物全員が主人公といっても良いだろう。
 この映画には、何度か感動的なシーンがあるが、何と言っても5才の少女がパパを狙撃から守るシーンである。そしてその少女が背中から撃たれるときに、「バ力な!やめろ!」と思わず画面に向かって大声を張り上げてしまったほどだ。
 きっと誰でも、アメリカってこういう国なんだなあ・・・と思わず再認識してしまう映画なんだね。
 ちょっと暗い雰囲気なのがネット評価を落とした原因かもしれない。しかし私にとっては、予想を覆す素晴らしい映画であった。さすが、アカデミー賞は伊達ではないね。

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2006年7月15日 (土)

ブレイブストーリー

★★★

 その扉の向こうに行けば、一番大切な願いがひとつだけ叶えられる。でもその扉の中は危険が一杯の異次元の世界なのだ。
 突然、父と離婚し病に倒れる母。この降って湧いたような不幸な運命を変えるため、ワタル少年は、異次元への扉を開く。

Scan10085  こんな予告編と、原作・宮部みゆき、声の出演は、松たかこ。・・という宣伝文句につられて、新宿ミラノ座までやって来たのだった。
 全般的にこの作品の絵は美しい。背景は3Dで、キャラはマンガチックな2Dという、最近流りのアニメ手法である。
 場所柄と、平日の夜ということもあり、観客は若いカップルばかりなり。おじさん1人なんていうのは、私を含めてたった2人だけである。恥ずかしいので、終映後、闇に紛れて逃げるように、さっさと映画館を出た。
 このアニメは、一体どの年代をターゲットにしているのだろうか。主人公と同じ小学生には、ちょっと難しいし、中高生には刺激不足で受けないだろうね。
 というと、20才前後の若い人達向けなのかもしれない。それならば、もう少しキャラを青年仕立てにして、シリアスタッチに変えたほうがよかったのか、しかし子供だからこそ純真に描けたのだと言い返されそうだし・・・。
 主人公のワタルは、ドジでお人好しで、非力である。こんな子が異次元の荒波の中で生きていけるのかしらん。初めはそう思っていたのだが、旅を続けていろいろな経験を積むうちに、ワタルはだんだんたくましくなってゆく。まさに冒険ファンタジーRPGそのものだね。
 この作品で主張したかったことは、『自分さえ幸せになれば、何をしても良いのか?』或いは、『自分の幸せのためには、他人は全て不幸になっても良いのか?』ということであろう。

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アーティスト:サントラ
販売元:ERJ
発売日:2006/07/05
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 いきなり話は変わって恐縮だが、最近パレスチナ再燃、イランの核実験、インドや北朝鮮のミサイル問題、などの国際的緊張関係が次々と勃発して、なんとも不気味な状況である。

 そんな折、ネットで「あなたは自国が他国に侵略されたら、国を守るために戦いますか?」という主要国のアンケート結果が公開されていた。どの国でも50%~90%の国民が「戦う」と答えているのに、なんと日本人はたった15%だったのだ!。

ブレイブ・ストーリー (上) Book ブレイブ・ストーリー (上)

著者:宮部 みゆき
販売元:角川書店
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 私もたぶんその15%には入らない人だと思うが、何か非常に淋しく悲しい気分に陥ってしまった。確かに戦争は大嫌いだし、平和ボケと言われて返す言葉もないのだが、それでもなぜか淋しくってしようがない。
 結局多くの日本人達は、敵が攻めてきても、ただただ自分1人だけ助かろうと逃げ惑うだけなのか。これでは世界で5位といわれる軍事力も、無用の長物・絵に描いた餅に過ぎないね。
 私自身も含めて、なぜ日本人はこんな悲しい人間になってしまったのだろうか。この映画は、そんな自己中人間に成り下った私達に、新鮮で強烈なメッセージを送っているかのようであった。
 とにかく若い人達には是非観てもらいたい作品だが、おじさんにもおばさんにも観て欲しいね。

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2006年7月 9日 (日)

バルトの楽園

★★★★

 松平健の、いかにも付髭という感じが嫌で、この映画を毛嫌いしていたのだが、それは大きな誤算だった。それどころか、この作品は稀に見る傑作だったのである。
 時代背景は、第一次大戦で、敵はドイツ軍。そしてこのお話は、四国の板東にあった、俘虜収容所でのヒューマンな実話なのだ。

Scan10084  松平健扮する松江豊寿は、旧会津藩士松江久平の長男で、軍人を志し陸軍士官学校に入学。各地を転戦して、大正6年に陸軍大佐、板東俘虜収容所長となったようだ。
 彼はドイツ人の捕虜を「彼等は愛国者であって犯罪者ではないので人道的に扱うべき」と主張した。そして捕虜たちに商店街、パン工場、印刷所などの施設を自主的に運営させたのである。
 さらにはスポーツや音楽などを通して、地元住民とも数多くの交流が生れたという・・。

 タイトルの『バルト』とは、ドイツ語で「髭」のことを言うらしい。また『楽園』を、「がくえん」と読むのだが、「らくえん」とかけているのだろうか。このあたりは、なかなか洒落ていて、かつこの映画の全てを語っているかのようだ。
 さて松平健のあのイヤな髭も、最後の待だった父親の、象徴であり魂であったのだ!。ラストにその大切な髭を、切ろうと決意したとき、彼は初めて父を乗り超えたと感じたのであろうの・・
 この映画は「板東俘虜収容所」内でのシーンが多く、こぢんまりとした感が拭えないが、退屈することは全くなかった。それどころか、心の底に響くような人間愛に感動し、メガネがべトべトになってしまったス。
 ただ松平健が、余りにも良い人過ぎるのが、チョット鼻についたかな。もう少し喜怒哀楽があってもよいのではないか・・。
 わかり切ったことだが、とかく戦争とはむごいものである。その戦争は、一部の権力者達の意地の張り合いに過ぎない。そして国家に煽動された兵隊たちは、誰もが好んで戦地に赴いているわけではないのだ・・・。
 
 例え言葉が通じない異人であっても、人間同士の触れ合いがあれば、いつしか必ず心を開き合うものだ。この映画は、それを繰り返し教えてくれた。ラスト近く、ドイツの風景と日本の風景が重なるシーンは、まさしくそのことを暗示しているではないか。
 そして延々と『ベートーベンの第九』の演奏が続く。素晴らしい、実に素晴らしい。誰も席を立たない。思わず拍手!拍手!本当に素直な気持ちで拍手を送りたくなってしまった。

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2006年7月 8日 (土)

通勤地獄 バス停のおばちゃん

  朝の通勤時に、いつもあとから来ては、バスの時刻表を見る振りをして、そのまま知らん顔で一番前列に居座ってしまうおばちゃんがいる。割込まれた5、6人の人達はいつも皆呆れ顔で、おばちゃんを眺めているが、誰も注意する人もいないんだね。「別に一人位入ったからといって、たいして損するわけでもないし、どうでもいいや」と、まるで知らん顔。

Kc240142  だからおばちゃんは、益々我儘になって毎日堂々と同じことを繰り返している。僕はおばちゃんに対してだけでなく、こうしたやる気のない周りのムードにも我慢できなかったんだね。
 ある日、ついにおばちゃんに注意してしまった。おばちゃんは、知らんぷりしながらも、表情ひとつ変えずじわりじわりと後ろのほうへ下がっていった。周りの人に同意を求めたが、皆「我感ぜず!」と横を向いてしまった。おいおい僕のほうが悪いのかと錯覚してしまった。あ~あやだやだ。
 次の朝、またおばちゃんが来た。もしまた割込んだらどうしょうと思っていたら、おばちゃんは僕の顔をジロっと睨むと、列の真中あたりにあるベンチにどっこいしょと腰掛けた。あ~あよかった。やっぱり反省したんだ。昨日の注意は無駄ではなかった。うん。勝手に僕なりに満足していると、バスがとろとろとやって来てバス停に停まった。するとドアが開く瞬間におばちゃんが物凄い勢いで、ベンチから立上り、バスの中に飛び込んでいった。あれれれ。まいったね。

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2006年7月 4日 (火)

リプレイ(Reプレイ)

★★★

 ケングリムウッドの小説とは、全く違う作品なので間違えないように・・・
 どちらかというとメメント風味の、記憶パズルゲームといった趣向の映画である。
 2000年から2002年までの2年間の記憶をなくした主人公が、過去と現代を行ったり来たりする。そして自分の責任で引き起こした兄の死の原因を、過去に遡って修正しようと試みるのだ。

リプレイ DVD リプレイ

販売元:アミューズソフトエンタテインメント
発売日:2004/09/24
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 このあたりの設定は、とても好きなテーマで、その後に創られた『バタフライエフェクト』に、かなりの影響を与えていると思う。
 ただこの作品を、諸手を挙げて賞賛出来ないのは、エンディングの種明かしにある。小説の場合に、「実は夢だった」というのが、最悪であるように、この種明かしも余り感心出来るものではないね。
 

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2006年7月 1日 (土)

満月 

『本と映画のランデヴー第七弾』 

だいぶ古い本で絶版になっているようです。まず原作からご紹介しましょう。

約600ページのクソ分厚い本を何日持ち歩いただろうか。決して難しい小説ではないのだが、それにしてもこの本と同じく、とても重い読了感が残った。

Scan10079_2  満月の夜に、300年前から杉坂小弥太という侍がタイムスリップしてくる、というSF仕立てのお話である。だがその設定さえ除けば、小弥太と野平まりとの、甘く切ないラブストーリー以外の何物でもないのだ。
 呪術によって300年の時を超えるという理屈や、マリとの初遭遇シーンについては、かなりいい加減な感じがするが、『ラブストーリー』なのだと思えば、いたしかたなかろう。
 話の展開は、まりの視点で進んでゆくが、山の天気のようにコロコロ変わる女性の心理描写を、実に見事に描いている。さすがに女性作家であり、一見正反対に見える「まりと祖母の両者ともが」著者の分身なのかもしれない。
 恋人に300年前の待を用いたのも、著者の理想の男性像を満たすためであろう・・・。りりしく、たくましく、強く、辛抱強く、それでいて優しく、その上誠実で、純情な男性など、すでに現代には存在しないからだ。そのうえ美男とくれば、世界中の女性が放っておかないだろうね。
 変に誤解されても困るが、小弥太は男性の私にとっても、素敵な男なのだから・・・
 結局二人は、最後まで本格的なエッチをしないのだが、まりの過激な心情と、小弥太の純真でひたむきな愛情が、実に見事に絡み合い、年甲斐もなくドキドキしてしまった。
 繰り返すようだが、SFとしてはほとんど評価出来ないので、ラブストーリーとして読むこと。
 ただ菩提寺の過去帳と、水戸藩の快風丸、コタンのトーテンポール、易者の予言の全てが繋がるところが、著者の面目躍如といったところであろう。

次は映画のほうですが、こちらもDVDはない。古い古い古いね!

 主演が原田知世と時任三郎と言えば、もう相当昔の映画であることが判るだろう。細かい設定では、だいぶ原作と違いがあったし、ストーリーの流れもハデなドタバタシーンが多過ぎたと思う。
 またそもそも原作にない、余計なストーリーを追加したため、忍者よろしく弘前城に忍び込むという、無意味なシーンを追加するハメになってしまったのだ。
 映画だから派手に加工したい気持ちは判るが、原作はアクションではなく、あくまでも「ラブストーリー」なのだぞ。

Mangetu  原田知世はとても可愛いし、まさに和製メグ・ライアンである。ただ初めは嫌いだった小弥太を、好きになってしまう心の変化が、今ひとつ描き切れていなかった。
 
いっぽう時任三郎は背が高過ぎて、昔の武士役には不向きだし、これは私の思い込みだが、原作のイメージともだいぶ異なっていたような気がする。
 前半は原作に忠実で楽しい映画だったが、知世の兄貴が出現してから、ドタバタアクション映画になり下ってしまったようだ。実に残念である。原作の良さを本当に理解していない人が映画を作ると、こんな映画になるという悪い見本のような映画だった。
 ただ『ねぷた祭』を観ながら、弘前城主のことを回想するシーンには、思わず涙ぐんでしまったね。それとスッキリとしたラストシーンも、やや捻りを入れた原作よりも好きかもしれない。さしあたり日本版『ニューヨークの恋人』かな。

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