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2006年5月 6日 (土)

お父さんのバックドロップ

★★★★

 プロレスの大好きなプロレスラーと、プロレスの大嫌いな息子の愛情物語である。従ってメインテーマは、プロレスそのものではなく、母を亡くした少年の淋しさと、いつも不在の父親との葛藤なのだ。
 プロレスは擬似格闘技ショーであり、真剣勝負ではないことは、今では誰でも知っている常識だ。ただ毎日のように試合を行うため、真のレスラーは体を鍛えることを忘れない。だから、打たれ強いしスタミナは抜群のはずである

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 ところが最近は、余り練習をしないレスラーが増えたのか、PRIDEやK1などで、「打たれ弱い」プロレスラー達の、無様な敗北が目立のは、プロレスファンとしては非常に悲しい現状である。
 この作品でのラストバトルは、A・猪木と極真空手のW・ウイリアムスの異種格闘技戦のオマージュであるが、実に良く出来ていて、もしあのときセメントで戦っていたら、こんな試合になっていたかも・・・と思わせるに十分な展開であった。
 お話全体についても、マンガチックで、余りにもよくある流れで、結末も見え見えなのだが、それでも心にジーンと染み込む感動があった熱い!実に熱いドラマなのだ!そして何とも言えないほど、久々に爽やかな気分を味わうことが叶った。そして僕の顔面は、涙と鼻水とで、ぐしゃぐしゃになっちゃったよ!
 プロレスラー下田牛之助役の宇梶剛士は、昔巨大暴走族の総長だったという。その鍛えられた体躯もりっぱだが、その風貌や仕草がまさにプロレスラーそのものである。 また下田牛之助などというとぼけたリングネームは、悪役だったが実力はピカイチで打たれ強かった「上田馬之助」をもじっているのだろう。

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著者:中島 らも
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 それから息子役の神木隆之介を始め、その親友役の田中優貴の演技もとても良かったね。それと忘れてはいけないのが、おじいちゃん役の南方英二と、恋人役の南果歩の存在である。もしこの二人がいなかったら、たぶんこの映画はサビ抜きのトロになっていただろう。
 プロレスや格闘技の好きな人はもとより、フツーの人達にも十分見応えのある作品に仕上がっている。

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コメント

TBありがとうございました。今ではK1やPRIDEなどの総合格闘技が増えつつありますが、プロレスにはそれらにはない、人間くさい「ドラマ」がある、この作品を観て思いましたね。

投稿: BU-TSU | 2006年5月 6日 (土) 12時23分

TBありがとう。

「人情話」なんだけど、こういう話を好きな自分が、健在であることが、嬉しいという作品でした(笑)

投稿: kimion20002000 | 2006年5月 6日 (土) 12時42分

TBありがとうございました。

投稿: まれすけ | 2006年5月 6日 (土) 12時54分

TBありがとうございます

>「上田馬之助」をもじっているのだろう
ヒールにはなるべくしてなったんでしょうね

投稿: かわいいさだぼう | 2006年5月 6日 (土) 18時53分

BU-TSUさん、kimionさん、まれすけさん、 かわいいさだぼうさん コメントありがとうございます。皆さんプロレス好きなのだろうな・・
人間くさい「ドラマ」いいですねぇ~

投稿: ケント | 2006年5月 6日 (土) 19時21分

ケントさん、わたしはプロレスよく分からないので、ちょっとパスでしたが、おっしゃるように、神木隆之介や田中優貴など子役がとても良かったし、おじいちゃん役の南方英二と南果歩など好演だと思いました。

投稿: みのり(楽蜻庵別館) | 2006年5月 7日 (日) 02時21分

みのりさんコメントありがとう
プロレス解からなくても感動できましたか?子役はとても良かったですね。

投稿: ケント | 2006年5月 7日 (日) 08時29分

TBありがとうございました。

プロレスは詳しくないけれど、それでも楽しい映画でした。子役の人たちがみんないい感じでしたね。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: poyance | 2006年5月16日 (火) 01時23分

poyanceさん>コメントありがとう。
ホント、子役の二人が良かったですね。

投稿: ケント | 2006年5月16日 (火) 12時31分

おはようございます♪
この作品のいい所は、その浪花節的な単純さでしょう。
見ている方も、何か素朴にその世界に浸れました。
やっぱり、大阪という舞台が良かったですね。

そんな訳で、TB&コメントありがとうございました。

投稿: 耕作 | 2006年7月 1日 (土) 06時26分

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