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2006年4月 9日 (日)

未来(あした)のおもいで

 工藤静香主演の『未来の想い出』という、やはりタイムスリップものの映画があるが、それと本作品は全く別物なので間違えないで欲しい。本作は『黄泉がえり』の原作者である梶尾真治の、SFファンタジー小説である。
 デザイナーの滝水浩一と、27年後の美女「藤枝沙穂流」は、白鳥山頂で突然起こった時空のゆがみに巻き込まれ、時を超えてめぐり逢うことになる。そのときは時空を超えたことにも気付かず、短かい会話を交しただけで別れるが、それぞれが元の世界に戻ると、お互いに忘れられない存在となるのだ。

未来(あした)のおもいで Book 未来(あした)のおもいで

著者:梶尾 真治
販売元:光文社
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 ただいつも未来と過去の時空が繋がっている訳ではないので、その後はなかなか逢えない。ところが山頂のある場所だけは、時空が重なっているのか、物だけは時空移動が出来るのだった。
 そこで二人が考えたのが、箱の中に手紙を入れて、「時空文通」をすることだった。どちらがパクッたのかは不明だが、このアイデアは韓国映画『イルマーレ』と全く同じなのである。
 このストーリーの後半、27年後の世界で沙穂流が、滝水の友人だった長者原という初老の男に会った時点で、全ての結末が推測出来てしまった。もう少しドキドキ・ハラハラさせて、ラストにどんでん返しがあっても良かったのではないか。余りにも予想通りにサクサク進んでしまったのが少し残念だ、もうひと捻りの工夫が欲しかった・・・。
 文庫本で239頁、そのうえ活字が大きく行間もゆったりしている。その上、平易で判り易い文章なので、通勤の行き帰りで、あっという間に読破してしまった。
 多少もの足りなさを感じたが、タイムスリップものが好きで、清潔な純愛に憧れている人なら、爽やかな感動を味わうことが出来るだろう。

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コメント

 タイムスリップは、面白い題材ですね。
 いろいろと想像が広がります。
 
 一度私も読んで見たいです。

 人気ランキング、ポチッとしときますね。
 今後もがんばってくださいね。

投稿: 平賀太一 | 2006年4月 9日 (日) 18時15分

平賀さんコメントありがとう。
タイムスリップもの大好きケントです。
今後もよろしく。

投稿: ケント | 2006年4月 9日 (日) 19時38分

こんにちは、遅くなりましたが、トラバありがとうございました、また遊びに来てくださいね!よろしく。

投稿: indochine | 2006年4月28日 (金) 15時05分

indochineさんコメント有難うございます
こちらこそよろしく

投稿: ケント | 2006年4月29日 (土) 10時20分

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未来(あした)のおもいで梶尾 真治 光文社 2004-10by G-Tools 未来と書いて、“あした”と読む。タイトルが素敵ですよねー。 時空を超えて出会った男女の恋愛を描くファンタジー。世間と隔絶したような、白鳥山の洞で、共に雨宿りをした美しい女性に心をひかれた浩一は、その女性・沙穂流が忘れていった手帳から、彼女が未来の人間である事に気がつきます。 彼女の両親が震災で亡くなった事を聞き、彼にとっての「未来」である、震災による災難から、彼女の両親を救おうとする浩一。過去のニュースか... [続きを読む]

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受信: 2007年1月21日 (日) 13時17分

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