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2006年3月18日 (土)

茶の味

★★★

 オープニングの桜の美しいこと。この場所は一体何処なのだろうか・・・とうっとりしていた。そしてタイトルにしてみても、この映画はかなり渋い、清々しい作品なのかと思ってしまうだろう。
 ところがところがである、この映画は一種の『おバカ映画』だったのだ!

茶の味 グッドテイスト・エディション DVD 茶の味 グッドテイスト・エディション

販売元:レントラックジャパン
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 ある田舎村に住む家族が主役なのだが、訳の判らん踊りや唄が好きな爺さんを筆頭に、その奇行を題材にアニメを作る嫁、超内気な長男、巨大な自分が見える変な妹、少年時代に奇怪な経験した、トッポイ叔父さんが、一緒に暮らしているのだった。ただ一人三浦友和扮する父親だけが、まっとうな普通の人にみえた。
 さらに馬鹿げたショートストーリー数篇を、アンバランスに繋ぎ合わせて、一生懸命笑いを狙っているのだが、これが全くおかしくも、面白くもないのだ。ダサイというより、ピント外れというのか、センスがないというのか、何度か途中で観るのを辞めたくなってしまったほどだ。
 ところが、長男の通学する田舎の学校に、囲碁の好きな可愛い女の子が都会から転向してくる辺りから、話が少し面白くなってくる。そしてお爺さんが突然亡くなり、彼の部屋に残された遺品の存在が、この映画のハイライトとなるのだ。
 その遺品とは、ほのぼのとしたタッチで、家族1人1人が描かれているスケッチブックである。しかもパラパラマンガのような仕組みが妙に可愛らしく、家族を大切にしていたお爺さんの心が伝わってきて、胸がジーンと熱くなるだろう。
 そしてラストのオーロラとタ焼けが、やけに美しく音楽もなかなかである。評価のしづらい妙な映画だが、田舎の風景とお爺さんのパラパラマンガのおかげで、かなり救われたのではないかな。
 

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コメント

はじめまして。結構痛烈な批評ですが、とても的を得ているように思います。やっぱり普通の人的みたいなつっこみでもないけど、そういう人がいないと、全体が緩みがちなんですかね?でもこの、のほほんとした感じ、結構楽しめました。

投稿: exp#21 | 2006年4月 4日 (火) 15時46分

exp#21さん、コメントありがとう。
痛烈な批評をしたつもりはなかったのですが、前半余りに退屈だったので・・・

投稿: ケント | 2006年4月 4日 (火) 21時27分

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