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2006年2月14日 (火)

天使がいた三十日

 大きな字で、行間も広くページ数も少ないので、小一時間もあれば読み終わってしまうだろう。読み易いので、マンガ感覚で早読みしたい人や、読書が苦手な人にはお勧めしたい。

天使がいた三十日 Book 天使がいた三十日

著者:新堂 冬樹
販売元:講談社
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 最愛の妻を亡くした作曲家が、突然の妻の死によって、生きる希望と活力を失い、作曲の仕事を捨てて、運送屋やラーメン屋を転々とする。
そしてクリスマスイヴの寒空の下で、『凍え死』しそうになるのだが、マリーという雌犬によって助けられる。それが彼とマリーの共同生活の始まりだった。
 マリーに死んだ妻が乗り移ったのか、彼が無意識にマリーに妻の面影を被せてしまったのか、マリーはまるで亡くなった妻のような行動をする。ここで動物のけなげさと、亡妻の限りない愛が重って、一気に涙腺が緩んでしまうのだ。事実私も、電車の中にも拘わらず、涙と鼻水に咳まで絡んで、身体の中までがグシャグシャになってしまったのだから。
 この小説は登場人物も少ないし、物語の展開も単純だ。そのうえバックボーンに重いテーマもないし、十分な情報収集もしていない。まるで長い長い詩のようなメルへン小説である。そのせいか、なんとなく女子校の文芸部員が書いているような感じがしてならなかった。
 素人にでも書けそうな小説だが、泣かせるツボだけは押えていたと思う。判り易いので、TVドラマにしたらヒットするかもしれない。

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コメント

はじめまして。

TBありがとうございました。
私もTBさせていただきます。

投稿: とも | 2006年2月15日 (水) 09時36分

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