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2006年1月14日 (土)

男たちの大和

★★★☆

 新宿は嫌いだけど、渋谷はもっともっと大嫌いだ。ごちゃごちゃ、チマチマした道が多くて、そのうえ歩道が狭いので、死にたくなる程混雑しているからである。そして井の頭線が、これまた異常に混んでいて気分が悪くなってくる。
 映画館は宮益坂と明治通りが交叉する角地にある渋谷TOEIである。東映という名が付いていて東急系列の映画館だから面白い。
 Scan10009 さてさて肝心の映画のほうだが、邦画としては破格のスケールで、特に『戦艦大和』のセットはハンパじゃなかった。だからといってこの作品は、戦争アクション映画ではない。また太平洋戦争で『戦艦大和』と共に散っていった男達の物語であるが、決して戦争を肯定してはいない。
 判りきったことだが、戦争はむごく辛い。戦う者も守る者も、死んだ者も、生き残った者も全ての人々が苦しく悲しいのである。それを平和ボケした現代人に、改めて知らしめてくれた映画だった。
 僕は戦争崇拝者ではないし、右翼でもない。この映画はタイトル通り、大和と共に戦死した男たちの特攻精神を描いた作品なのだ。
 終戦間際の神風特攻隊にしても、この大和にしても、更には広島と長崎での多くの方々の尊い犠牲があって、初めて終戦を迎えることが出来たという悲しい事実。
 そして戦後の目覚しい復興を経て、現在平和で豊かな日本に暮らしてゆける我々日本人たちは、こうした犠牲のうえで、成り立っていることを再認識しなくてはならないと感じた。
 ラストシーンで、仲代達也の思い出話を聞き終わった現代の青年が、ピリリと引き締まった顔付になり、小型船を操縦する姿がとても印象的であった。
 ただひとつの問題点は、大和が美し過ぎることと、俳優達が背が高くて格好良過ぎるので、旧軍隊というより自衛隊という感じが否めなかった。

(画像は映画館のチラシより)

http://www.eigaseikatu.com/title/14185/

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コメント

TBありがとうございました。
戦争の悲惨さを教えてくれる良い映画でした。

最近は郊外にシネコンができているのでわざわざ新宿,渋谷に行かなくても観られる映画が増えていますね。

投稿: あつ | 2006年1月17日 (火) 23時01分

TBありがとう。
僕の父も海軍でしたが、制服は、かっこういいんですよ。

ただ、士官かどうかで階級差が大きいですね。機関兵では、農民兵士も陸軍ほどじゃなくてもおおかったでしょうね。

投稿: kimion20002000 | 2006年4月26日 (水) 22時43分

あつさん>遅くなりましたが、コメントありがとうございました。シネコンは花盛りですね。駐車場も使えるし、スクリーンも大きくてとても良いですよね。

kimionさん>コメントありがとうございました。僕の父も海軍でしたが、兵隊でラバウルの死線をかいくぐって帰ってきたようです。

投稿: ケント | 2006年4月29日 (土) 10時39分

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