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2006年1月21日 (土)

四日間の奇跡

★★★☆

 この映画の舞台となったのは、山口県の角島という小さな人工島だが、島にかかる橋は無料のものとしては、日本一長いという美しい橋である。また白く輝く砂浜と灯台、そしてなだらかな丘陵に建つ教会と、まるで計算されたミニュチュアのような美しい風景には心を奪われることだろう。事実映画のロケも多く、観光客も増えているという。僕も機会があれば一度行ってみたいと思った。

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 さて映画の内容であるが、この美しい島の老人施設で働く女性(石田ゆり子)と、事故でピアノが弾けなくなったピアニスト(吉岡秀隆)と、痴呆の天才少女の、奇跡の愛を描いたラブファンタジーである。
 ラストの三人の心が合体するシーンは感動ものだし、かなり泣かされるストーリー展開になっているが、なにかが足りない感じがする。
 やはり小さな島の中だけを舞台としていることが、ストーリーの広がりを閉ざしてしまったようだ。また石田ゆり子の話ばかりにスポットを当て過ぎて、他の二人の存在がボヤけてしまったからかもしれない。
 良い映画ではあるが、もう一捻りとストーリーにもっと幅を持たせたら、かなりの秀作になっていただろう。非常に残念な作品である。

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宝島社文庫 浅倉卓弥著『四日間の奇跡』を読み終えました。 購入したのは年末でした。寝る前にコツコツ読んで、昨日の映画のハシゴの空き時間に一気に読み終えました。 老人ホームの娯楽室にはピアノの美しい旋律が漂っていた。娯楽室のに不釣合いなグランドピアノでその美しいメロディを奏でていたのは、その大きなピアノに不釣合いな小さな少女だった。演奏が終わり、ぎこちない挨拶を終えると少女は如月の胸に飛び込んでくる。少女の名前は千織(�... [続きを読む]

受信: 2006年1月25日 (水) 17時54分

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