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2006年1月16日 (月)

湯河原の旅情

 湯河原温泉へは、子供の頃両親に連れられていった記憶がおぼろげに残っているだけで、それ以来始めて訪れたんです。やはり前後に箱根や伊豆があってついつい行きそびれてしまう場所なんですね。

Photo_1  梅の季節にはまだちょっと早かったのですが、まず幕山公園にある湯河原梅林へ行ってみました。「梅祭り」は一月末からなのであと二週間ばかり先なのですが、今年は例年になく寒いせいか、ほとんどの梅は全く蕾さえつけていませんでした。ただ日当たりのよい場所の二、三本梅ノ木がちらっと花ををつけているくらいでした。

Photo_3  湯河原のお湯は歴史が古く、万葉の時代からある日本最古の温泉のひとつのようです。それで万葉の湯とか相模の小京都と呼ばれています。小さな温泉街ですが、その中心地にあるのが、それほど広くはないが、小渓谷を散歩出来る「万葉公園」であります。ここには国木田独歩の石碑と「独歩の湯」という足だけを入れる温泉施設があり、入湯料は300円ですが、最近出来たので綺麗で広いし、なかなかユニークな施設でした。またすぐ近くには「こごめの湯」という町営の公共温泉施設もあります。ここは入浴料1000円です。

 そのあと湯河原パークウェイ方面へ山を上っていくと、だんだん人家がすくなくなり自然色がだんだん色濃くなってきます。そこが湯河原温泉の一番の奥座敷である奥湯河原温泉なのです。僕達の今夜の宿は、そのまた一番奥にぽつんと離れて佇む静かな宿「うおしづ」なのでございます。途中に「富士屋」「天野屋」「加満田」などの老舗の大大旅館がありますが、今日はちらっと見て通り過ぎただけでありました。

Photo_2  「うおしず」は部屋数がわずか十室の小さな純和風旅館ですが、そのほとんどの部屋は広い踏み込みのほか、二部屋続きで、さらに清流のせせらぎを見下ろす位置に部屋専用の露天風呂が付いているのです。もちろん、共用の内湯や渓流とPhoto_4 紅葉の風流な露天風呂もありました。それに平日で空いていたため、独占状況でその露天風呂で鼻歌さえ歌ってしまいました。

 また「うおしづ」はその名の通り、昔は魚屋さんをしていたときもあったそうで、割烹旅館と名乗っているだけあって、さすがに自信のこもった山海の懐石料理を味あわせてくれました。そして、しゃきしゃきとしていながら親切なPhoto_5 人柄の年配の仲居さんにも感動し、珍しく気持ちばかりの「心付け」を渡してあげずにいられませんでした。まさに恋人または夫婦の「隠れ家」にふさわしい素晴らしい旅館でした。

 翌日は、「湯河原ゆかりの美術館」で伊東深水、立石春美などの日本画を鑑賞し、湯河原駅裏の小高い丘に建つ、土肥氏の菩提寺である城願寺にたちより、その境内にある樹齢八百年のビャクシンの木を写真に取りながら、相模湾の冬の海を見渡して帰りました。

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