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2006年1月12日 (木)

ヒカルの碁

ヒカルの碁 (1) ヒカルの碁 (1)

著者:ほった ゆみ,小畑 健,梅沢 由香里
販売元:集英社
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  僕が急に囲碁を再開したのには、理由があるのです。最近「ヒカルの碁」という少年マンガに夢中になっているからです。このマンガの影響で小・中学生の間で囲碁がブームになったと聞きました。またこのマンガの主人公は、進藤ヒカルという小学生なのですが、実は彼は全く囲碁など知らない子供でした。それがある日、祖父の家の屋根裏部屋で古い碁盤を見つけたのですが・・・・その時に平安時代の名人「藤原作為」の亡霊(といってもとてもハンサムでチャーミング)にとり憑かれてしまうのです。
 初めのころはヒカルにとり憑いた「作為」がヒカルの体を借りて碁を打ちます。そして囲碁界の最高峰である、「塔谷名人」の長男であり、天才小学生「塔谷アキラ」を簡単に負かしてしまうのです。名もないど素人のヒカルに打ちのめされたと錯覚したアキラは、もちろん「作為」の存在などは知るよしもなく、その後ヒカルを追いかけることになります。
 一方初めは囲碁に興味を示さなかったヒカル自身も、アキラを知ってからは、次第に囲碁にめざめてゆき、プロをめざしていくというお話なのです。 原作は女性なので、ちょっと少女マンガ風の味もしますが、とにかくス卜ーリー展聞が変化に富んでいて、楽しいし、なんといってもキャラがどれも個性的で魅力に溢れているので、あっという間にコミック25冊+別巻2冊を読破してしまいました。
 最終回の終わり方には消化不良感が残った人が多かったかもしれませんね。しかし僕は、余韻を残したまま、読者の心にヒカルの末来を託した『著者の良心』を買います。また最後にヒカルが言った『遠い過去と遠い末来を結ぶため』という言葉には痛く感動しました。まるで作為が一瞬甦ったように感じたからです。
 ちなみにこのマンガは、一応女流プロの監修つきですが、原作者がほとんど囲碁を知らない女性のためか、
棋符や囲碁技術の解説場面はほとんどないので、囲碁の解説書的な目的で購入しても全く役に立ちません。 逆に言うと、囲碁を全然知らない人でも、判りやすく楽しく読むことが出来るということになるのですね。

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