ザ・ゴーレム

★★☆
製作:2018年 イスラエル 上映時間:95分 監督:ドロン・パズ

 日本では珍しいイスラエル製のホラー映画である。背景は17世紀中期、疫病と異教徒の脅威にさらされたユダヤ系コミュニティ。村人達は戦うことを拒否していたが、気の強いハンナだけは、カバラの禁断の秘術を使って、泥人形に命を与えた『ゴーレム』を生み出す。

 とここまでは面白そうな展開なのだが、なにせ低予算過ぎてこのあとが全くの期待外れだった。通常ゴーレムは巨大な岩人形で、大魔神やパンプキンヘッドを想像していたのだが、なんと普通の幼い少年なのだ。ハンナが亡くした幼い息子と混在させているいうなのだが、余りにも迫力がなさ過ぎるんだね。そしてその少年が念力を使って戦うという仕組みなのだ。
 ホラーというほど怖くもないし、登場人物も少なく、戦闘シーンもこじんまりとして迫力がない。ラストも想像通りの平凡で全く工夫の無いエンディングと、なんだか騙されたような気分で一杯である。


評:蔵研人

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2021年7月23日 (金)

グランド・ブダペスト・ホテル

★★★☆
製作:2013年 英国・ドイツ 上映時間:100分 監督:ウェス・アンダーソン

 1932年、格式高い高級ホテルを取り仕切るコンシェルジュと、彼を慕うベルボーイが繰り広げる交流と冒険を、コミカルタッチで描いたミステリーである。ここで言うコミカルタッチとは、ドタバタ喜劇と言うことではなく、マンガチックでスピーディーな展開で描かれているのだと解釈して欲しい。
 従ってテンポは良いのだが、何の前触れも説明もなくストーリーや背景が変化してゆく。と言うことで、真面目に観ている人にとっては、何だかよく分からない作品のまま終劇となってしまうかもしれない。

 本作のミステリー部分とは、グランド・ブダペスト・ホテルのコンシェルジュ:グスタヴ・Hが愛した大富豪の老女が急死したところから始まる。なんと老女の葬儀に集まった親類達の前で、遺言執行人の弁護士コヴァックスが、グランドブダペストホテルや、高価な絵画「少年と林檎」などをグスタヴに遺贈する旨の遺言を読み上げるのだった。この瞬間・・・驚喜するグスタヴと怒り狂う親族の顔と顔。
 だが親族達の怒りは収まらず、「老女はグスタヴに殺害された」のだと訴えてしまうのだ。すぐにグスタヴは、老女殺害の容疑で逮捕され、第19犯罪者拘留所に収容されてしまう。さらには証人達が次々に殺害され、グスタヴはまさに四面楚歌状況。さあ彼は一体どのようにして、このピンチを乗り越えていくのだろうか、ペペンペンペン!

 本作は第64回ベルリン国際映画祭審査員グランプリ、第87回アカデミー賞の4部門を受賞し、さらにゴールデングローブ賞 映画部門 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門)までも受賞している。そしてなんとキャストの豪華なこと、主演のレイフ・ファインズをはじめ、エドワード・ノートン、エイドリアン・プロディー、ウィレム・デフォー、ジュード・ロウ、ビル・マーレイなどが脇を固めているのである。


評:蔵研人

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2021年7月21日 (水)

恋は雨上がりのように

★★★★

製作:2018年 日本 上映時間:112分 監督:永井聡

 原作は眉月じゅんのベストセラーコミックだ。ファミレスの中年店長とバイトの女子高生の恋模様を描いている。ただし恋模様と言っても、女子高生の一方的な押しかけ恋愛で、店長のほうは立場上もあり困っているという状況なのだ。
 なんともおじさんには涎の出そうな羨ましい話である。だが実際に恋に落ちてしまったら、未成年との交際は社会的にはいろいろ問題になりやすい。もちろんお互いに愛し合って、双方合意の上で付き合うのなら法的には問題がないものの、世間の目はなかなか許してくれないだろう。

 そんな問題を提起しながらも、決して恋愛だけを追い続けて描いているわけではない。若さが発揮するパワーのこと、親友との友情の大切さ、ひたむきにスポーツに打ち込む純真さ、などなど人生の大事な切れ端がいくつも鏤められているのだ。
 原作がマンガの割にはそれほどマンガ臭くないし、脚本もよく煉り込まれている。さすがネットでの高評価は嘘ではなかった。また主演の大泉洋のおふざけと嫌みのない演技には好感度が上がったし、ベテラン濱田マリの突っ込みと掛け合いも良い味を出していた。さらに演技的にはいまひとつだが、この映画の中では無口な小松菜奈の可憐さがとてもいじらしかった。

 そしてエンディングの「約束」で、二人の将来への繋がりをなんとなく漂わせる。なかなか爽やかなドラマで思わず涙を流してしまった。久し振りになかなか味わい深い邦画に遭遇することが出来て嬉しい気分である。
 

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2021年7月18日 (日)

億男

★★★
製作:2018年 日本 上映時間:116分 監督:大友啓史

 キャストは主人公一男を演じた佐藤健をはじめ、高橋一生、黒木華、沢尻エリカ、北村一輝、藤原竜也と錚々たる顔ぶれである。さらにパーツ・パーツもそれなりに面白いのだが、全体の展開がやや意味不明で何を言いたいのかも理解しづらい。
 
 「お金に困っている人がある日突然宝くじで3億円当たったら」というのがキャッチフレーズで、主人公の一男も宝くじで3億円を手にするのだが、冒頭のディスコで深酔いして札束をばらまいただけで、その後は過去の回想ばかりで金を使うシーンは何もないのだ。どうも私が描いていたストーリーとは全く異なる筋書きで、あれよあれよと戸惑っているうちに終劇となってしまった。

 一体この映画は何なのだろうか。そして一男のアホなこと。どこの世界に用もないのに、3億円の現金を銀行から引き出してくるか?そもそも数日前に銀行に連絡し、さらに銀行からあれこれ使用使途をしつこく聞かれ、警察官立ち会いの下でしかそんな大金は引き出せないご時世だ。
 そもそも何があってもすぐに借金を返せば良いのに、それもしないで一体何を考えているのだろうか。またモロッコでも疲れたぐらいで気を失ってしまうし、頼りないにもほどがある。別居している妻から離婚を迫られるのも当然だよね。

 そして終盤もいい加減。犯人が3億円を抱えたまま偶然に電車に乗ってくるはずがないじゃないの。良かったのはオーラスだけだね。お金じゃ買えないものもあるけど、やはり地道でも有効な金の使い方があるよという話なのかな。
 

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2021年7月16日 (金)

バクマン。

★★★☆
製作:2015年 日本 上映時間:119分 監督:大根仁

 素人の高校生二人が漫画家になり大活躍するまでを描いた映画である。本作は週刊少年ジャンプで連載されていた大人気コミックを実写映画化しました作品である。また染谷将太扮するライバル新妻エイジが、なんとなく『デスノート』に登場する探偵Lと似ていると思ったら、なんと原作者が『デスノート』と同じ「大場つぐみ&小畑健」ではないか。

 『週刊少年ジャンプ』に掲載されていたマンガが原作と言うことで、通常なら『週刊ポンプ』と言うような疑似名称を使うところである。だが本作では、そのまま『週刊少年ジャンプ』の名称と編集部の方針や、これまでに発表された主なマンガなどが紹介されているのだ。多分いろいろ集英社に理解および協力を仰いだのであろう。
 
 またマンガ家を目指している人には、マンガの描き方やマンガ家になるためのノウハウが詰め込まれているので、ありがたいのではないだろうか。さらには、マンガ家になったあとの苦労話も盛り沢山で、「安易にマンガ家など目指さないほうが良いよ」という警告も発せられている。

 本作はマンガ家サクセスストーリーに加えて、マンガバトルやちょっとしたラブロマンスも組み込まれていて、なかなか楽しめる作品に仕上がっているではないか。また主な出演者は、主人公の高校生二人に佐藤健と神木隆之介、その他リリーフランキー、山田孝之、染谷将太、小松菜奈などが脇を固めている。

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2021年7月14日 (水)

ジョイ

★★★☆
製作:2015年 米国 上映時間:124分 監督:デヴィッド・O・ラッセル

 アイデア商品の発明で、アメリカンドリームをなし得たシングルマザーの実話を映画化した作品である。仕事をしながらも、二人の子供に病気の祖母と、毎日TVを観ているだけの母の世話をしているジョイ。さらに何度も浮気をしては出戻ってくる父親と、やはり離婚したのに居座っている夫に地下室の部屋を占拠されても怒らない。

 そんなある日、ジョイは割れたグラスを掃除したおりに、モップを絞って手に傷を負ってしまう。そのとき脳裏に閃きが起こり、彼女は触らずに絞れるモップのアイデアを思いつく。なかなか良いアイデア商品なのだが、どうやれば売れるのかが一番の難問だった。また製品を大量に創るには、大金を用意しなければならない。

 さてこの二つの課題を乗り越えて、見事大成功した女性のサクセスストーリーであり、よくある話かもしれない。だが最後の最後までハラハラドキドキの展開を巧くまとめた脚本は見事である。
 また何と言っても、誰もが主人公のジョイを演じたジェニファー・ローレンスの演技に魅入られてしまうだろう。もちろん彼女はその年のゴールデングローブ賞で最優秀主演女優賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされている。

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2021年7月12日 (月)

漂流教室

著者:楳図かずお

 大地震の発生により、突如小学校ごと、砂漠化して文明が荒廃した未来へ跳ばされた少年少女たちのサバイバルマンガである。
 砂漠化して水も植物も存在しない世界。そしてミイラ、巨大な虫、怪物化した新人類などが登場して、少年達に襲いかかる。さらには大雨と洪水、地割れなどの天災や疫病との遭遇と、苦難の連続で休む暇がない。

 だが何と言っても一番怖いのは、パニック状態に陥った人間であろう。まず大人と子供達との争いにはじまり、女番長の反乱、仲間同士の確執などなど、次から次へと全く手が付けられない。
 それにしても主人公であり、皆をまとめるリーダーになるのが、普段勉強の出来ない学校嫌いの少年・高松翔と言う設定が面白い。また身障者の女の子を通して、未来と現在の通信を行うという発想もユニークである。そして予想を裏切られたラストの大逆転は、実に切なくて感動的ではないか。

 本作は1972年から1974年に『週刊少年サンデー』で連載されたマンガであり、青少年向けであり、かつすでに50年近く経過しているため、やや陳腐化している感もあった。だがタイムスリップした少年達のサバイバル生活と、彼等は現代に戻れるのだろうか、という興味と疑問に惹かれて、きっと誰もが夢中で頁をめくってしまうはずである。

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2021年7月10日 (土)

引っ越し大名!

★★★★
製作:2019年 日本 上映時間:120分 監督:犬童一心

 原作者が同じと言うこともあり、何となく『超高速!参勤交代』と似ている感があったので敬遠していた。だが意外にネットの評価が高いので、騙されたと思って覗いてみた。
 見事結論はネットの評価通りで、なかなか面白かった。コミカルな創りと「移動」ということでは『超高速!参勤交代』と似ているのだが、移動の部分は少なく、国替えの準備の部分に焦点が当てられ、国替えのいろいろなノウハウや作法などが披露されて勉強になったからだ。

 そしてコミカル中にシリアスが同居していること。また頼りなかった主人公が、いろいろな困難を乗り越えながら、少しずつ能力を発揮して成長して行くところがRPGのようでなかなか見応えがあった。
 また主役の星野源とヒロインの高畑充希の、息のピッタシ合った掛け合い振りがなかなか楽しい。そして高橋一生のダイナミックな殺陣も見応えが合った。そして脇を固めた、及川光博、西村まさ彦、ピエール瀧、濱田岳といった芸達者達も本作を盛り上げてくれた。

 なお本作で国替えを命じられた松平直矩は実在の人物であり、何度も国替えを命ぜられたことは史実なのだが、松平直矩以外の人物は架空の人物だという。その松平直矩は、父親・直基の代に、越前勝山藩3万石→越前大野藩5万石→山形藩15万石→姫路藩15万石と、なんと4回も国替えを命令されている。さらに家督を引き継いだ後も、越後村上藩→姫路藩→豊後日田藩→出羽山形藩→陸奥白河藩、と数年おきに国替えをさせられたというのだ。それにしても、一体どういう理由でこれほど国替えが多かったのだろうか・・・。

 
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2021年7月 8日 (木)

マイPSパートナー 

★★★
製作:2012年 韓国 上映時間:114分 監督:ピョン・ソンヒョン

 R18指定でセクシーでかわいい女優の半裸ポスター。そして「恋愛やセックスにおける男女の本音がつづられる韓国発のラブコメディー」という謳い文句。さらにネットでの評価も上々、とくれば誰でもこの映画を観たくなるだろう。
 ところが残念ながら、R18指定するほどエッチでもないし、ヒロインもヌードにはならない。だからエッチを期待している人は、パスしたほうが良いかもしれないね。

 本作は彼氏と間違えてテレホンセックスをしてしまった男女のラブストーリーである。ただそのきっかけ以外はありきたりの展開で眠気を誘われてしまった。そして終盤はあの米国映画『卒業』のパクリかな・・・と思わせて、またまたどこかで見たようなラストシーンで締めくくっている。

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2021年7月 6日 (火)

不思議の扉 時をかける恋

★★★★
編者:大森望

 翻訳家・書評家でとくにSFに造詣の深い大森望氏が選んだ「タイムトラベルロマンス」の短編小説6編が収録されている。その中身を並べると次のようになる。

「美亜へ贈る真珠」著者:梶尾真治
 タイムトラベルロマンスの達人である"カジシン"さんの処女作にしてかつ名作と言って良い作品。航時機という名のタイムマシン、その装置の中と外では時間の流れが異なっている。航時機に乘り込んだ男性を、外から見守るしかない女性のいじらしさと切なさを描いたポエムのような小品だ。

「エアハート嬢の到着」著者:恩田陸
 長編小説『ライオンハート』の中の一節である。時代を超えて何度も出会う恋人同士の話で、ロバート・ネイサンの名作『ジェニーの肖像』の本家取りである。

「Calling You」著者:乙一
 一時間時間のずれた「こころの電話」で知り合う男女の悲しく切ないラブストーリー。『きみにしか聞こえない』といういうタイトルで映画化されている。

「眠り姫」著者:貴子潤一郎
 授業中に居眠りばかりしていた少女が、どんどん睡眠時間が長くなり目覚めるのに数年間もかかるようになるという話。手塚治虫の短編『ガラスの脳』も同じような話だが、本作のほうが後に書かれているので、手塚作品を参考にしたのかもしれない。
 
「浦島さん」著者:太宰治
 太宰の小説なのでSFというよりは、昔話を皮肉とイヤミでくるんだ作品なのだろうか。竜宮との時間差、そして乙姫へのあこがれということで、実験的に本書に掲載したのかもしれない。

「机の中のラブレター」著者:ジャク・フィニイ
 『ゲイルズバーグの春を愛す』の中に納められていた『愛の手紙』福島正実訳を、大森望の新訳にしてタイトルを変更したものである。古い机の引き出しを介して文通をする話で、韓国映画『イルマーレ』が影響を受けているようだ。さていつもながらだが、ジャク・フィニイの作品は、古き良き時代の風景描写が巧みだよね。

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2021年7月 4日 (日)

男はつらいよ お帰り寅さん

★★★★
製作:2019年 日本 上映時間:116分 監督:山田洋次

 『男はつらいよ』シリーズ50作目の人間ドラマである。吉岡秀隆が演ずる満男が主人公なのだが、満男やさくらの回想シーンに渥美清演ずるところの寅さんが何度も登場する。この現代と懐かしい過去の映像を、実にタイムリーに無理なくマッチングさせた脚本には、山田監督の匠の技を感じてしまうことだろう。また古い映像を新しく焼き直した最新技術にも着目したい。

 さてストーリーのほうは、作家になった満男が初恋の相手イズミ(後藤久美子)と数十年ぶりに再会し、淡い恋心に染まりながら彼女との3日間を過ごすというお話である。寅さん似でお人好しの満男は、初恋相手のために3日の無償労働とガソリン代を提供し、さらにイズミの父親に2万円をむしり取られてしまう。でもラストにはその代償が得られるからいいか・・・。
 まあどちらかと言えば、ストーリーのほうはどうでも良く、若かりし日の寅屋の面々と、すっかり老け込んだ現在とのギャップと懐かしさを楽しむOB会映画と言ったほうが良いだろう。
 
 またラストには歴代のマドンナ達が次々と過去映像で登場するのだが、現在の老けた姿でも登場したのはリリー役の浅丘ルリ子と夏木マリの二人だけであった。それでもマドンナ以外のキャストでは、吉岡秀隆と倍賞千恵子をはじめ前田吟、佐藤蛾次郎、後藤久美子などが過去と現在の双方に出演している。いずれにせよ、過去の映像を観ながら昭和時代を懐かしく思い返し、感傷的になって思わず熱い涙をこぼしてしまう人も多いだろう。

 ある意味で本作は「満男はつらいよ」編であり、続編が創られても良いかもしれない雰囲気だ。なかなか良い出来の作品だったが、オープニングの桑田佳祐だけが意味不明で、場違いな感があったね。

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2021年7月 2日 (金)

ルート225

原作:藤野 千夜 漫画:志村 貴子

 『ルート225』は、藤野千夜が芥川賞受賞後に書き下ろした長編小説であるが、その後多部未華子主演で映画化され、さらに志村貴子が描く漫画にもなっている。私は何れも読んだり観たりしているのだが、何と言ってもかなり昔のことで、ほとんどあらすじを忘れてしまった。
 覚えていたのは弟を探しに行った姉が、やっと公園で弟を見つけるのだが、なかなか家に帰ることが出来ない。…と言うような出だしの部分と、映画での多部ちゃんがまさにぴったしカンカンだったということだけであった。このたびたまたま本棚の隅っこでこの漫画版を見つけ、漫画ならすぐに読めるだろうと考え再読することにしたのだ。

 まずタイトル 『ルート225』の意味は、単純に数学の√225=15で、ヒロインの年齢ということになる。また同時に弟が見つかった公園に面した国道、つまりパラレルワールドの入口を指すのだろうか…。
 さて15歳と言えばまさに反抗期である。今まで仲の良かった友達になんとなくちぐはぐ感を覚えたり、ことに両親に対してはかなり煩わしい存在に思えてくる年令であろう。だからと言ってまだ生活力がないため、渋々親の言うことにも従っている。

 そんなヒロインの心理状況がパラレルワールドを産み出してしまったのだろうか。だがやはり異世界には馴染めず、弟と二人で必死に元の世界に戻ろうとする。またあんなに鬱陶しかった両親にも逢いたくなる。そしてそんなもう一つの自分の心にも気付いて行く。パラレルワールド自体については、なぜこの世界に迷い込んだのかとか、なぜ自分たちと両親だけが存在しないのかとか、いろいろ突っ込見所が多い。だが本作をSFではなく純文学として捉えれば、その辺りをあまり突っ込んでも意味がないだろう。ただラストがいまひとつ解り辛いので、もう一度小説を読んで確認してみたいと思う。

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2021年6月29日 (火)

セッション

★★★★
製作:2014年 米国 上映時間:107分 監督:デイミアン・チャゼル

 第87回アカデミー賞で、助演男優賞、音響賞、編集賞の3つの賞に輝いた傑作である。タイトルの『セッション』は邦題であり、直訳すると「ジャズの演奏家たちが集まって、自分たちの楽しみのために行う即興的な演奏」と言うことになる。
 だが原題は『WHIPLASH』であり、やはり直訳すると「むち打ち」ということになる。そうこの作品は最初から最後までフレッチャーという鬼教師のパワハラ物語なのだ。そしてアカデミー助演男優賞に輝いたのも、この鬼教師を演じたJ・K・シモンズなのである。

 それにしても、汚い言葉での罵倒や椅子を投げつける暴力など、限界を超えたスパルタ教育。現代ならパワハラで即、学院を解雇されてしまうだろう。ことに主人公のドラマー・ニーマンに対する指導は、かなり執拗で狂気じみていてまさにホラー映画なみだ。
 たぶんニーマンの素質を認めたフレッチャーが、彼を超一流のプレイヤーに育てようと必死でスパルタの嵐を浴びせたのかもしれない。それに必死で耐えていたニーマンだったが、不運に見舞われてしまい、狂気の世界に落ちてしまう。そしてとうとうぶち切れてしまったニーマンは、退学処分に、そしてフレッチャーもクビになる。

 さらに数年後、二人は偶然ジャズ喫茶で遭遇し、過去を清算したかに見えた。だがフレッチャーは、自分の愛の鞭を理解しなかったニーマンに対して、悪魔的な陰謀を仕掛けるのであった。そして神がかった狂気と感動が渦巻くラストシーンへ・・・。


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2021年6月25日 (金)

不思議の扉 時間がいっぱい

★★★☆
編者:大森望

 翻訳家・書評家でとくにSFに造詣の深い大森望氏が選んだ「時間テーマ」ものの短編小説7編が収録されている。その中身を並べると次のようになる。

「しゃっくり」著者:筒井康隆
 時間が何度も繰り返すお話なのだが、一人だけではなく全員の記憶が残っているところがユニークである。ただ1966年に発表されたものなので、やや陳腐化してしまった感が否めない。

「戦国バレンタインデー」著者:大槻ケンヂ
 ゴスロリ少女が戦国時代にタイムスリップし、そこで同年代のお姫様と意気投合という軽くてポップなお話である。

「おもひで女」著者:牧野修
 幼い頃の記憶の中に恐ろしい女が立っている。その女は時間の中を少しずつ現在に向かって近づいてくる。といった恐ろしい記憶ホラーの傑作であり、本書の中では一番面白かった。

「エンドレスエイト」著者:谷川流
 本書の中では一番長く、他の短編の2倍以上あるのだが、正直一番退屈であった。内容はタイトルの如く夏休みの8月17日から31日までを1万回以上繰り返す話なのだが、読者にはその感覚が全く伝わらず著者だけの独りよがりな感がある。

「時の渦」著者:星新一
 時間が過去に向かって空転しながら、人間だけを回収するという摩訶不思議なお話。初出は1966年だが、全く古くささを感じない。さすがショートショートの名手である。

「めもあある美術館」著者:大井三重子
 摩訶不思議な美術館での出来事を綴った児童文学の名作。

「ベンジャミン・バトン」著者:フィツジェラルド
 産まれたときは老人で、だんだん若くなり最後は赤ちゃんから無にというベンジャミン・バトンの生涯を駆け足で描いた小説。どちらかと言えば、ブラッド・ピット主演の映画のほうが印象的である。

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2021年6月23日 (水)

検察側の罪人

★★★
製作:2018年 日本 上映時間:105分 監督:原田眞人

 木村拓哉と二宮和也の初共演で話題を呼んだ作品である。原作は『クローズド・ノート』『犯人に告ぐ』などで知られる雫井脩介の同名ミステリー小説である。
 本作は犯人捜しのミステリーという作り方ではないようだ。一応東京地方検察庁のエリート検事たちが、殺人事件の捜査を進めているシーンで埋められている。だが事件の内容や犯人像などの具体的な描写は殆どない。従って中盤までは彼らが何を捜査しているのか、よく分からないままこの映画を観る羽目になる。
 
 結局事件の犯人や犯行動機などはどうでも良いのだろう。つまり、キムタク扮するところのエリート検事・最上が、無理矢理逮捕した男に罪を着せようとする話なのだから・・・。
 そしてそれを阻止しようとするのが、二宮が演じたキムタクの部下・沖野という妙な取り合わせなのである。だからタイトルが『検察側の罪人』なのであろうか。

 ただ真犯人を殺すくらいなら、はじめから無理矢理逮捕した男を殺せば簡単じゃないのかな。また最上の経歴や暮らしぶりを見る限り、どうして急にあんな行動に走るのか全く説得力がないのだ。さらに二宮や吉高の行動も中途半端で終わってしまうし、なんだか全くのめり込めない映画であった。ただ映像と雰囲気だけは一流感が漂っていた様な気がするが、かなりもったいない映画と言えるだろう。

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2021年6月20日 (日)

アレックス・タイムトラベル

★★★
著者:清原なつの

 タイトルの『アレックス・タイムトラベル』シリーズは、長編の少ない著者が初めて挑んだ連作長編マンガであり、『真珠とり』と並ぶ著者の代表的なSFマンガ である。本書には次の5篇が収録されている。
 「未来より愛をこめて」、「秘密の園から」、「ロゼ」、「ローズガーデンの午後」、「思い出のトロピカル・パラダイス」。これらの主なテーマは管理社会からの脱出、青いバラの秘密、時間を超えた逃避行、避けられない核戦争、タイムパラドックスなどで、正統派SFマンガと言ってもよいだろう。

 そのほか短編として以下の4編も収められている。
「流水子さんに花束を」    驚異の記憶力を身につけてしまったら
「聖バレンタインの幽霊」   亡くなった彼氏と瓜二つの男が現れたら
「カメを待ちながら」       戦死した恋人を待ち続けていたら
「飛行少年モッ君の場合」  目覚めると背中に天使の翼が生えていたら

 どの作品も愛がテーマの少女漫画タッチなので、SFマンガとしては今一つ物足りない。まあ「SF初心者の女性向き」といった趣きであろうか・・・。
 
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2021年6月18日 (金)

シンプル・フェイバー

★★★
製作:2018年 米国・カナダ 上映時間:117分 監督:ポール・フェイグ

 ちょっとした弾みで、急にママ友になったステファニーとエミリー。ステファニーは夫を事故で亡くし、生命保険でなんとか生活を凌いでいるシングルマザーだ。一方のエミリーはファッション業界に身を置き、豪華な家に暮らして、小説家の夫ショーンに愛されている。
 そんな環境の全く異なる二人がなぜか意気投合し、互いの秘密を言い合う仲になる。だがいつもステファニーが、派手で遊び人のエミリーに利用されていた。そんなある日、ステファニーは、エミリーから息子を学校に迎えにいってほしいと頼まれる。ところが、何日待ってもエミリーは帰ってこなかった。

 ミステリアスな展開で、エミリーのかなりエグイ過去も描かれるのだが、コメディー仕立てのためか余り嫌みが感じられない。そして終盤には、一転二転のどんでん返しが続くのだが、逆にそれにもそれほど驚かされないのも、コメディー風味だからであろうか。
 面白くないとは言わないが、なんとなくスッキリしない中途半端な後味を残したままエンディングを迎える。結局何が言いたいのか、淫乱女ステファニーの素人探偵ゴッコに終始したような映画だったね。ははは。


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2021年6月16日 (水)

誰も書けなかった死後の世界地図

著者:A・ファーニス
翻訳:岩大路邦夫 編者:山口美佐子

 本書は死亡したイタリア貴族フランチェッツォが、死後の世界を現世に伝えようと、A・ファーニスという霊媒に詳しく語った話を基に構成されている。そしてその内容をまとめると次のようになる。

1章 死の「扉」の向こうに何が見える?
 --“死後の世界”に関するソボクな疑問

2章 死んだらあなたはどこへ行く?
 --「死後の世界」の歩きかた

3章 ここまでわかった! 霊界の「しくみ」
 --学校、仕事、人間関係、宗教

4章 フランチェッツォが旅した「地獄」
 --地獄にも“希望の光”は差している

5章 “天国”へ到る道
 --フランチェッツォが教えてくれた「幸福な生きかた」

 そして死後の世界は単純に天国と地獄だけではなく、少なくとも15以上の世界に区分されているという。また死者がどの世界に行くかは生前の自分自身の行動などによって自動的に決められてしまうようだ。さらにそれぞれの世界の風景や暮らし方も、全て自分自身の心が創っているものだというのである。
 なお本作は三部作の1作目であり、以下「地上生活編」と「完結編」が続くのだが、死後世界の概略を知りたいのなら、本書だけで十分かもしれない。

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2021年6月14日 (月)

ヒューマンズ

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★★★★
英国TVドラマ シーズン3まで全24話

 シンスと呼ばれるアンドロイドたちが、忠実に家事や仕事をこなす理想の未来社会。もちろん彼らには意思や感情はなく、人間には危害を加えないように設計されている。まるでアシモフの『われはロボット』や手塚治虫の『鉄腕アトム』の世界である。

 ところがある日、ミアと名付けられた中古シンスに「感情を生み出すプログラム」が組み込まれていることが判明する。さらに彼女以外にも感情を持つシンスが存在するようなのだ。
 これは人間達にとっては驚きかつ脅威であり、人々は共存派と排除派に分かれてゆくが、何と言っても排除派のほうが圧倒的に多くなる。またシンスたちもいろいろな個性や価値観を持ち、人間と対立する者や友好的な者に分かれてゆく。

 つまり一言で言えば、人間と感情を持つシンスとの友情や戦いを描いてゆくドラマと言うことになる。シーズン3まで全24話と、海外TVドラマとしては比較的短くまとめられており、短期間に鑑賞を終了させたい人には最適のドラマかもしれない。
 主な登場人物をあげると、人間側はまだ目覚めていないミアを購入した家族5人、感情を持つシンス側はミア、マックス、ニスカ、カレンと半分人間のレオということになるだろう。またちょっぴりエッチなシーンもあるので、子供達と観るときは要注意。

 いずれにせよ、次から次へとストーリーが転化して、なかなか先が読めないため、ついつい引き込まれてしまう。またストーリーのテーマが最終話までは一本で通っており、軸がぶれなかったところも見事だった。ただ急に打ち切りになったためか、ラストが少しチグハグなまま終わってしまったのが残念である。

 本作はタイトルが表わすとおり、感情を持ったアンドロイドが、人と共存しようとして遭遇する葛藤や悩みを描いたヒューマンドラマである。SF仕立てなのだが、どちらかと言えばホームドラマを織り込んだヒューマンドラマなので、派手なアクションなどは余り期待しない方が良いだろう。

評:蔵研人

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2021年6月12日 (土)

昨日は彼女も恋してた

★★☆
著者:入間人間

 本作には続編があるのだが、続編のタイトル名が『明日も彼女は恋をする』なので、間違ってそちらから読んでしまう人もいるらしい。確かに私自身も危うく間違うところであり、また連作と分かってもどちらが上巻なのか迷ってしまった。
 これを区分するには目次を開いて第1章から始まるのが上巻で、第6章から始まるのが下巻と見分けるしかない。だがそれだと書店で手に取って買わねば分からないではないか。最近の傾向では、ネットで本を買う人が増えているのだから不親切としか言い様がない。読者側に立てば余り気取ったタイトルに拘らないで、素直に同じタイトルにして上巻・下巻と表記して欲しいものである。

 いずれにせよ、本作は著者が明かしている通り、あの名作映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のパロディー小説であり、ドクに該当するのが松平博士で、タイムマシン・デロリアンに相当するのが、オンボロ軽トラという笑える構成になっている。
 ニアのことが大嫌いなマチだが、9年前のあの出来事によってマチが障害者になるまでは大の仲良しだったはず・・・。そしてその9年前に2人でタイムトラベルし、その原因を取り除こうとするお話である。

 上巻ではその原因が一体何だったのか、そしてそれはなぜ起きたかの説明は一切ない。だが何となく取り除いた雰囲気だけを残して、また現代に戻るのだが、大変な事態を巻き起こしているではないか。それでいやでも応でも下巻を買うハメになるのだ。
 それにしても一人称がニアとマチにコロコロ変わり過ぎるので読みづらいことこのうえない。さらにテンポが悪くてクドいので、なかなか先に進まない。もっとテンポが良ければ上下巻に分割する必要もなく、一冊にまとめられたはずである。

 そして下巻になっても、最後までマチが障害者になった原因が分からないのだ。まあ裏袋が代わりに障害者になった経緯が、たぶんマチが障害を負った原因なのだろうと想像するしかない。どうしてそんなにもったいぶるのか理解出来ない。
 さらに下巻ではストーリーが現実離れしてきて、かなり意味不明な展開になってしまう。またそれにとどまらず、ストーリー自体が全く面白くないのだ。かなり期待して本書を手にしただけに、非常に残念な気持ちで一杯である。

評:蔵研人

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2021年6月 9日 (水)

ラスト・ムービースター

★★★★

製作:2017年 米国 上映時間:104分 監督:アダム・リフキン

 本作がバート・レイノルズの遺作となってしまった。そして本作は、まるでバート・レイノルズ自身のドキュメンタリーのような映画である。
 かつて映画スターとして一時代を築いたものの、現在は落ちぶれたヴィック・エドワーズ。そして友人・知人は亡くなったり去ってしまったり、さらに愛犬までも、安楽死させることになってしまう。

 そんな絶望の淵に佇むヴィックの元に、ある映画祭から功労賞受賞の招待状が届くのであった。はじめは興味のなかったヴィックだったが、歴代受賞者がイーストウッド、デニーロ、ニコルソンと聞いて参加する。だが本当は映画オタクの若者による自主上映会のような映画祭だった。腹を立てたヴィックは、すぐに帰り支度をして、空港に向かうのだが、会場は故郷のノックスビルの近くで、彼の胸に懐かしい思い出が去来する。

 時々若かりし頃のバート・レイノルズの映画シーンと、年老いたヴィックを重ねて写す映像がユニークで面白い。そして軽快な音楽が実に良かった。
 老いた映画スターのヴィックは、落ちぶれた自分自身を否定するように過去の栄光と思い出を重ねながらかろうじて生きている。現実でも年寄りの大半がそんな生き方に頼っているかもしれない。しかし時間は容赦なく流れてゆき、過去には戻れないのだ。それを悟ったとき、彼は残り少ない人生を前向きに生きてゆくことになるのだ。

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2021年6月 7日 (月)

四月の永い夢

★★★

製作:2017年 日本 上映時間:93分 監督:中川龍太郎

 第39回モスクワ国際映画祭でW受賞した作品、というのが売りのちょっとマイナーな邦画である。映像は美しいのだが、脚本に難がある。低予算なのでキャストが少ないのは仕方ないのだが、特に大きな盛り上がりもないまま、ヒロインが淡々と過去を引きずる状況ばかりが描かれていて退屈だ。
 そのうえその原因がハッキリしないままで終演という、文学的かつ哲学的なモヤモヤ感を漂わせた観客無視の作品のような気がした。決して悪い映画ではないのだが、全く感情移入できない淋しい作品である。


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2021年6月 5日 (土)

キツツキと雨

★★★☆
製作:2011年 日本 上映時間:129分 監督:沖田修一

 キツツキは多分木こりのことだろう。雨はラストシーンを観れば分かるだろう。それにしても何気に豪華メンバーを揃えたものである。役所広司と小栗旬が中心人物なのだが、チョイ役で高良健吾、さらに超大物の山崎努も登場するのだ。

 ストーリーはあるようなないような感があり、ドキュメンタリー風にまったりと流れてゆく。舞台は岐阜の山間を走るローカルな明知線の沿線。山と川と温泉しかない山村での出来事である。
 ふとした弾みで、ゾンビ映画の撮影に巻き込まれてしまう木こりの岸さん。女房に死なれてから、自分の息子とは上手くいかず制御できない。その息子は仕事を辞め、なんと母親の三回忌を直前に控えているにも拘わらず家を出てしまう。
 
 息子は説得できなかったものの、息子と同年代で自信喪失気味の若い映画監督との接触は成功。そして木こりの仕事を放り出し、三回忌の準備も忘れて映画製作の手助けに夢中になる岸さん。
 一応コメディと言うことになっているのだが、苦笑いしか出てこないのだ。そして余りにも時間がゆっくりと流れてゆくため、なかなか本作の趣旨がハッキリと見えてこない。おそらく年代・環境・価値観が大きく異なる者同士でも、目的を共有すれば心を開けるようになると言うことなのだろうか。

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2021年6月 3日 (木)

泣くな赤鬼

★★★☆
製作:2019年 日本 上映時間:111分 監督:兼重淳

 重松清の短編集「せんせい。」に収められた一編を原作にしたヒューマンドラマである。高校野球部監督で「赤鬼」と呼ばれた教師と、ゴルゴと呼ばれた教え子の再会と交流を描いている。
 赤鬼先生には堤真一、ゴルゴ役には柳楽優弥が扮しているが、二人とも芸達者でまさにドンピシャのキャスティングであった。ほかには川栄李奈、キムラ緑子などがしっかり脇を固めていた。

 城南工業野球部の監督として鬼のような厳しい指導、そして陽に焼けた赤い顔から「赤鬼先生」の異名を持つ小渕隆(堤真一)。彼は城南工業野球部を甲子園出場目前まで導くが、惜しくも叶わなかった過去を持つ。そして10年後、小渕は50代になり城南工業から進学校の教師へ転身し、野球への情熱も衰えていた。
 そんなある日、病院で偶然教え子だったゴルゴ斎藤智之(柳楽優弥)と再会する。ゴルゴは城南工業野球部に籍を置いており、抜群の野球センスに恵まれていたのだが、チームプレーに徹せず、自分の殻を破れずしまいには退部し、さらに退学してしまうのだった。もしも彼が真面目に努力していれば、多分甲子園に行けたであろう。だが彼は歯を食いしばって、もう一歩前に進むことが出来なかったのである。

 そのゴルゴは、高校を中退したものの、現在はまっとうに働き、結婚して一子をもうけていた。ところが病院で検査した結果、悲しいかな末期ガンで余命半年だという事実が判明するのだ。死を受け入れた彼の最後の願いとは・・・。いずれにせよ終盤は、赤鬼だけではなく観客全員が号泣すること間違いなし。良い映画なのだが、若いのに急に難病に罹ってしまうという展開に、やや興ざめ感を拭いきれない。


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2021年6月 1日 (火)

長いお別れ

★★★☆
製作:2019年 日本 上映時間:127分 監督:中野量太

 原作は直木賞作家・中島京子の実体験を基にした小説だという。認知症の父を施設に送らず、7年間に亘って介護し続けた家族の記録である。
 主なキャストは、父親役を山崎努、その妻を松原智恵子、長女役は竹内結子で次女役が蒼井優といった組み合わせである。
 長女は夫の仕事で米国に住んでいるため、どうしても独身の次女に介護の矛先が向かってしまう。だが厭な顔ひとつせず、父親が漏らした大便の始末までする彼女は、余りにも理想的で立派な娘である。実体験と言うことから、この次女が中島京子氏なのだろうか。

 次女の男運と仕事運が悪いというサイドストーリーが、本来退屈な認知症物語を飽きずに鑑賞できたスパイスだったのかもしれない。またラストに明かされた米国に住む孫の心情もなかなか泣けるではないか。
 この作品上映の1年後に自殺してしまった竹内結子は、心ここにあらずで元気のない演技だったような気がしたのは、私の思い違いであろうか。また松原智恵子は昔からのいつも通りで、蒼井優もいつも通りなのだが、その存在感は超一流に近づきつつある。さらに山崎努の認知症は、日本映画界最後の大物俳優による迫真の演技だったと言っても良いだろう。


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2021年5月29日 (土)

スリーデイズ

★★★☆
製作:2010年 米国 上映時間:134分 監督:ポール・ハギス

 ある日いきなり妻が逮捕されてしまう。夫で大学教授のジョンは、妻の無実を証明しようと奔走する。だが弁護士も匙を投げてしまうほど、有罪を確定付ける証拠が幾つも揃っていて、全く覆ることもなく刑が確定してしまう。それに絶望した妻が獄中で自殺を図ったことが引き金となり、ジョンは法を無視しても、自分1人で妻を解放しようと決断するのだった。

 だいたいラッセル・クロウの暗い雰囲気が好きじゃない。それに加えて彼が扮するジョンの決断が余りにも執念深く、飛躍し過ぎているところが全く共感できない。そもそも単独でも難しいのに、夫婦揃って子連れで脱獄逃亡なんて出来るはずがないじゃないの。また暴力ではなく頭脳勝負の脱獄計画という面ではなかなか見所があるものの、悪人なら金のために殺してもOKという発想はいただけない。

 それにしても、こんな形で妻を助け出すとは全く考えていなかった。どちらかと言えば、頭脳と腕力を駆使して真犯人を捜し出して、妻の無実を証明するようなストーリーと勘違いしていた。また派手なアクションシーンもないし、想定していたストーリーとは全く別物の感があった。

 とにかく非現実的で理不尽な展開に終始していたが、地図を見てほくそ笑むおじいちゃんは、なかなか渋くて良かったよね。最後にあのマンホールでのボタンシーンは、一体何を意味しているのだろうか。もしかすると妻の無実を裏付けるために付け加えられたのかもしれない。だがいまさら何だよ、それに結局流されてチャラでは不幸の始まりじゃないの。とどのつまり、家族揃って一生逃亡生活を送ることが決定!と宣言していることになるのだ。だから実にイヤミなラストシーン、としか言い様がないのである。

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2021年5月27日 (木)

最初の晩餐

★★★☆
製作:2019年 日本 上映時間:127分 監督:常盤司郎

 父(永瀬正敏)の通夜に集まった家族が、父が日記帳に残した料理を食べながら、父が生きていた頃の回想をしてゆくというお話。舞台はほぼ実家の部屋の中だけ、そして通夜と葬儀の二日間を濃密に描いた会話劇なのだが、かなり回想シーンが織り込まれているので退屈しない。
 実母と別居していた父が再婚した義母(斉藤由貴)は、やはり再婚でシュン(窪塚洋介)という中学生を連れてくる。まだ小さかった麟太郎(染谷将太)は、すぐに仲良くなるのだが、姉の美也子(戸田恵梨香)は、なかなか心を開けない。

 だが父と母の努力で、やっと家族全員の心の扉が開かれ平和な時が流れるのだが、ある電話一本によって全てが崩壊してしまうのである。その電話の内容は一体何だったのか。まだ子供だった麟太郎と美也子には、その内容が知らされないまま時が過ぎていった。だが全てを知らされた青年のシュンは、ショックのため家を出てしまう。
 これらの謎は通夜の深夜に、義母によって全て明かされることになる。観客にとってこの秘密は、大体想像出来る範囲内であり、大きな驚きはないのだが、ストーリー内の二人(麟太郎と美也子)にはかなりショックだったようだ。

 本作のテーマはぼんやりとしているのだが、最近よくある家族の有り様とか、血縁と義理の違いなどなのだろうか。ただ義母の父に対する愛の形や美也子と夫、麟太郎と恋人との関係などがぼやかされているので、今ひとつはぐらかされている気分でもある。だが、染谷将太・戸田恵梨香・斉藤由貴・永瀬正敏・窪塚洋介などの芸達者な役者達と、子役達の演技が光り輝いていて十分見応えが合ったことも間違いないだろう。
 

評:蔵研人

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2021年5月25日 (火)

私のオオカミ少年

★★★☆ 製作:2012年 韓国 上映時間:125分 監督:チョ・ソンヒ

 

 韓国で700万人を動員し、メガヒットを記録したラブファンタジー作品である。
 アメリカで息子夫婦と暮らしている年老いたスニの家に韓国から電話がかかってくる。それは47年前に暮らしていた古い家の売却に関わる電話であった。スニが早速その家を売却するために韓国へ飛び、その家を訪れるところで、話は47年前に戻ってゆく。

 本作は謎のオオカミ少年と少女の淡く切ないラブストーリーである。このオオカミ少年を演じたソン・ジュンギは、実にピュアで可愛らしい。その純真な演技には、誰もが涙を流さずにはいられないだろう。だから当然のように本作で大ブレイクし、韓国で権威のある第49回百想芸術大賞で、最優秀男性演技賞にノミネートされ、若手実力派俳優のひとりに加えられたようである。

 なかなか切なく感動的なファンタジーなのだが、オオカミ少年の出生の秘密が、軍事目的だったというところが余りにもありふれていてウザ過ぎる。そしてあの狼男への変身もやり過ぎだ、せっかくのラブファンタジーに水を差してしまったではないか。ここはせめてオオカミに育てられた少年程度で十分だったはずである。またあの悪人を絵に描いたような大家の息子の、しつこさとオーバーヒート状態にも気分が悪くなってしまった。このあたりをもう少し上手にまとめれば最高の映画に仕上がっていただろう。非常にもったいないと思うのだが、これが韓国人の感性なのだろうか・・・。

評:蔵研人

 

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2021年5月22日 (土)

25年目の弦楽四重奏

★★★☆
製作:2012年 米国 上映時間:106分 監督:ヤーロン・ジルバーマン

 ダニエル、ロバート、レイチェル、ピーターの4人は、弦楽四重奏団を結成して25周年を迎えようとしていた。ところが、チェリストのピーターがパーキンソン病を患い、メンバーたちに引退を申し出る。残された3人のメンバーは動揺し、憤りや嫉妬、ライバル意識、家庭の問題など、それまで抑制していた感情や葛藤が溢れ出し、完璧なはずのカルテットに不協和音が鳴り響くことになってしまう。

 ウォーケン、ホフマン、キーナーと名優たちが顔を合わせ、演技だけではなくそれぞれの存在感をも競い合う。そして四重奏団員という難しい役柄をこなしながら演奏も共鳴させ、さらには25年間の人間関係も巧みに紡いでゆくのである。
 それにしても長期間続いた仕事のバランスが崩れると、たちまちにして全体がひび割れしてしまうものなのであろうか。人間とは実に繊細で、まるでガラス細工のような存在なのかもしれない。だから戦争というものも、ちょっとしたバランスの崩れから発生してしまうのでだろう。

 そしてオープニングとラストがメビウスの輪のように繋がって、音楽で締めくくるところがなかなか素晴らしかった。ことにベートーヴェンファン、クラシック音楽ファンにとっては必見の映画かもしれない。

評:蔵研人

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2021年5月20日 (木)

最愛の子

★★★☆
製作:2014年 中国・香港 上映時間:130分 監督:ピーター・チャン

 実話を元に創られたヒューマン作品である。また本作が創られた当時の中国では、まだ一人っ子政策が施行されていたということを念頭に、この作品を観る必要がある。
 3歳の息子ポンポンが誘拐されるところから始まる。さらに警察の捜索だけでなく、独自にインターネットを通じて息子の消息に関する情報を集める父親。しかしいろいろな反応はあったが、そのほとんどがガセネタで、詐欺まがいばかりだった。そんな毎日を続けているうちに、あっという間に3年間も経過していた。そんなある日、ついに中国北部の農村で息子を見つけるのだが、息子のほうは覚えておらず、育ての親との激しいもみ合いとなる。

 ここまでが前半で、それなりに見応えがあったのだが、農村で逃げるシーンが少しクド過ぎたね。また後半部分から急に農村の育ての親が主役になっていろいろ動き回るのだが、なんとなく馴染めない。とはいえ終盤にかけては、だんだん彼女に同情的になるのだが、前半との落差が大き過ぎてすんなりと溶け込めないのだ。そして中途半端なラストにも感情移入できず、ついに最後まで涙を流す時間がなかった。
 もちろん決して悪い映画ではなく、中国人の拝金主義、自己主張、人身売買、さらには一人っ子政策に対する批判、などが織り込まれた立派な映画である。ただ実話に忠実すぎたためか、ややストーリー性に欠けていたところが今ひとつだった。


評:蔵研人

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